マンチェスターUのポルトガル代表FWロナウドの起用法をめぐって、英スカイスポーツの解説者2人が激論を交わした。

マンチェスターUはスールシャール監督の退任後、キャリック暫定監督がチームを率いている。しかし、選手起用には新監督就任が濃厚と報じられるラングニック氏の意向が反映されているとの見方が強い。

ロナウドは今夏の電撃復帰後、リーグ戦1試合を除く全ての試合に先発出場して得点を重ねていたが、この日はベンチスタートだった。リーグ首位のチェルシー戦でロナウドを先発起用しなかったことについて、クラブOBのロイ・キーン氏(50)は「先発で起用すべきだ。ベンチをあたためるために戻ってきたわけじゃない。ベンチで凍えていたと思うよ」と批判した。

これに真っ向から反論したのが、リバプールOBのジェイミー・キャラガー氏(43)。「ベンチスタートでも問題ないと思う。あの頃のロナウドとは違う。確かに得点面で貢献しているけど、だからといって必ず先発で起用しないといけないわけじゃない」と、36歳という年齢も考慮すべきだと主張した。

キーン氏も、全ての試合での起用を求めているわけではないが、首位チェルシーとの大一番で起用しなかったことに疑問を抱いているようだ。

一方のキャラガー氏は、ロナウドがラングニック氏の戦術である「ゲーゲンプレス(相手にボールを奪われた瞬間にプレスをかけボールを奪い攻撃に転じる戦術)」に対応した選手ではないと指摘。チームがロナウドと契約した理由も、戦力として獲得を予定していたというよりは「マンチェスターCに行かせないため」だったと主張した。

ロナウドはこの試合で、後半19分から途中出場した。試合終了のホイッスルが鳴るや否や、早々にピッチから引き上げた。