フランス・フットボール誌が選定する21年の最優秀選手賞「バロンドール」の表彰式が29日、パリで行われた。式が始まる直前、ポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウド(36=マンチェスター・ユナイテッド)が自身のインスタグラムを更新。同誌の編集責任者であるパスカル・フェレ氏を糾弾した。

ロナウドはインスタグラムに記した文章の中で、自分と7度目の受賞を果たしたアルゼンチン代表FWメッシ(パリ・サンジェルマン)とのライバル関係に関する「うそ」が、フランス・フットボール誌の書籍のプロモーションに利用されたと主張した。

フェレ氏は先週、ニューヨーク・タイムズ紙の取材に対して「ロナウドの選手生活における最大の目標はメッシより多くのバロンドールを獲得して引退することだ。私はロナウドからそう聞いている」と話していた。

バロンドールの表彰式に参加しなかったロナウドはインスタグラムに「パスカル・フェレはうそをついた。私の名前を使って、彼自身と彼が携わった書籍をプロモーションしようとした」「このような輝かしい賞の責任者がそんなうそをつくなんて受け入れがたい。いつもフランス・フットボール誌とバロンドールをリスペクトしてきた者に対する最大の侮辱だ」などと書き込んだ。

さらに「そして(フェレ氏は)今日もまたうそをついた。私が表彰式にいないことを(フランス入国に)隔離が必要だからだと正当化しようとした。そんなはずないのに」と記し、抗議のための欠席だということをにおわせた。

ロナウドは自身の選手生活における最大の目標はバロンドールの数ではなく「クラブと代表のために国内外のタイトルを獲得すること」「サッカー選手と、サッカー選手になりたいと思っている人たちの模範になること」「金色の文字で自分の名前をサッカーの歴史に刻むこと」だと主張した。