サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する21年の最優秀選手賞「バロンドール」の表彰式が29日、パリで行われた。

アルゼンチン代表FWメッシ(34=パリ・サンジェルマン)が自身の最多記録を更新する7度目の受賞を果たした。今夏の南米選手権で母国の優勝に貢献し、昨季スペインリーグでは30ゴールで得点王となった。記者投票の結果、メッシは613点を獲得し、580点のポーランド代表FWレバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)らを抑えた。

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メッシは愛妻アントネラ・ロクソさん、父親とおそろいの黒いラメ入りタキシードでばっちり決めた3人の息子とともに会場入りした。元コートジボワール代表FWのディディエ・ドログバ氏から受賞を発表されると、隣に座っていたレバンドフスキと握手。うれしさをかみしめるような表情でスピーチへ向かった。3人の息子たちもガッツポーズでパパの受賞を喜んだ。

メッシは壇上で「ここに戻ってくることができてうれしい。2年前が最後だと思っていたから」と09、10、11、12、15、19年に続く受賞に感慨深げ。「南米選手権に勝ったのが(受賞の)鍵だったと思う。南米王者になって、自分にとって特別な1年となった。(決勝が行われた)マラカナン競技場での勝利には本当に大きな意味があり、アルゼンチンの人々と優勝の喜びを分かち合えて本当に良かった」と笑顔で話した。

バロンドールは今年に入ってからの成績が対象で、フランス・フットボール誌が選定した候補者の中から、世界の著名なサッカー記者の投票で受賞者が決まる。記者は1位から5位までを投票し、1位6点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の得点が与えられる。メッシは2位レバンドフスキに33点差をつけての受賞となった。

メッシは自身のインスタグラムにも表彰式での写真をアップ。「チームメートと代表のスタッフにこの賞をささげたい。バルセロナとパリSGの仲間たちや、家族や友人、サポートしてくれる人たちにも。みんながいなければ、受賞はできなかった」と周囲に感謝した。

まだ34歳。今夏移籍したパリSGでも11月28日のサンテティエンヌ戦でチームの全3点をアシストするなど徐々に調子を上げてきた。「あと何年プレーできるか分からないけど、まだ戦い続けたいし、新たな目標にたどり着きたい」。その目は8度目の受賞も視野に入れていた。

○…メッシが33点差でバロンドール受賞を逃した2位レバンドフスキを思いやった。スピーチで「ロベルト・レバンドフスキにも言及しないといけない。もし去年バロンドールがあれば、彼が受賞者だった。フランス・フットボール誌は彼に20年バロンドールを贈るべきだ」と話した。昨年のバロンドールは新型コロナウイルスの影響で選出条件が公平でないことなどを理由に、1956年に賞が創設されて以来初めて中止となっていた。