今季終了までマンチェスター・ユナイテッドを率いることになったラルフ・ラングニック暫定監督(63)が3日、就任会見に臨み、ポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウドについて「あの年齢でロナウドほどフィジカル的に鍛え上げられている選手は見たことがない」と感想を述べた。複数の海外メディアが報じた。

会見では、同暫定監督が志向するとみられるプレス戦術に36歳のロナウドがマッチするのかという質問が飛んだ。するとラングニック暫定監督は「監督はいつでも自分のスタイルやアイデアを、今いる選手に合わせなければならない。その逆ではない」と話し、自身の戦術を選手たちの特性に合わせることを示唆した。

その上で、2日のアーセナル戦をスタンドから観戦した感想も含めてロナウドについて言及。「36歳であの後半のプレーぶり。クリスティアノはまさにトッププロだ。彼の年齢でいまだに体力的に鍛え上げられている選手は見たことがない。彼はいまでも簡単に違いを生み出すことができる選手だ。だからクリスティアノだけでなく、全員でどうチームを作り上げていくかが大事だと思う」と話した。

ラングニック暫定監督はプレミアリーグを勝ち抜くために全選手が必要だと強調。「我々は世界で最も競争の激しいリーグで戦っている。全員の力が必要だ。昨日のクリスティアノを見るかぎり、チームのためにできることは何でもしてくれるように見えた。他の選手たちも同じようにしなければならない」と話した。 ラングニック暫定監督は次戦5日のクリスタルパレス戦からチームを率いる。今季終了後にはコンサルタント的な役職でフロント入りする予定だが、この日の会見では来季も監督として指揮を執る可能性は排除せず。「現時点でクラブが(シーズン後に)新しい監督を探すであろうことは分かっている。でもすべてがうまくいき、チームを向上させることができていたらもう1年、自分と一緒に仕事をするのがいいと思うと、クラブに提案するかもしれない」と話した。