バルセロナが、アトレチコ・マドリードからの期限付き移籍でユベントスに所属しているスペイン代表FWアルバロ・モラタ(29)を補強の最有力候補に挙げているとスペイン紙アス電子版が30日に報じた。

バルセロナは今冬、すでにマンチェスター・シティーからスペイン代表FWフェラン・トーレスを、移籍金5500万ユーロ(約71億5000万円)プラス出来高で獲得。しかし前半戦の大失態を挽回するため、別のスペイン代表FWをターゲットにしているという。

モラタ獲得はその実力を高く評価しているシャビ監督の希望で、すでに本人に直接電話したもよう。クラブはモラタや代理人フアンマ・ロペス氏と話し合いを進めているが、Aマドリードやユベントスとの交渉はまだ開始していないと、アス紙は伝えている。

モラタもユベントスでの現状に満足しておらず、オファーがあればバルセロナに行くとみられている。また、現在の年俸は手取り1000万ユーロ(約13億円)だが、バルセロナがスペインリーグのサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸の限度額)の規定を満たせるように、減俸を受け入れるつもりだという。

バルセロナは今季、AマドリードにFWグリーズマンを期限付き移籍させている。同FWの買い取りオプションが約4000万ユーロ(約52億円)で、Aマドリードにグリーズマンを買い取らせ、モラタを同額の移籍金で獲得するトレードのような形も取れるのではとアス紙は記している。

一方、モラタ獲得に失敗した場合、以前から補強候補として名前が挙がっているマンチェスター・ユナイテッドのウルグアイ代表FWカバニという選択肢も残されている。(高橋智行通信員)