バルセロナが、地元テレビ「Esport3」の番組内で選手年俸を暴露されたことについて「金額がでたらめだ」との声明を出して反論。DFピケも「報道は真実ではない」と自身のオンラインバンキングのスクリーンショットをツイッターに投稿するなど騒ぎとなった。

ESPN電子版によると、番組ではピケが税引き前で3000万ユーロ(約39億円)、ブスケツが同2300万ユーロ(約29億9000万円)、ジョルディ・アルバが同2000万ユーロ(約26億円)の年俸を得ていると紹介された。これは今まで推測されてきたものよりはるかに大きい額だ。

また多額の負債にあえぐクラブのために3選手が減俸を受け入れたとこれまで報じられてきた件について同番組では「単に支払い延期を受け入れただけで、減額にはなっていない」とした。

これに対してバルセロナ側は以下の声明を発表した。

1、トップチームの選手たちの年俸についての情報はクラブからもたらされたものではなく、出どころは不明。

2、給与についての情報は間違っており、真実に基づくものではない。

3、給与の支払いが延期されているだけというのも間違い。ピケ、ブスケツ、アルバは昨夏、契約延長した際に減俸を受け入れている。

バルセロナはテレビでの報道が悪意のあるものだと批判し「不適切」で「職業倫理にもとる」とした。さらにピケは自身のオンラインバンキングのスクリーンショットをツイッターに投稿。そこには「232万8884ユーロ39セント(約3億280万円)」の金額が示されており、ピケは「これが僕の(基本)給与の50%だ」という言葉を付け加えた。

バルセロナは10億ユーロ(約1300億円)を超える負債を抱え、台所事情は火の車といわれている。加えてスペインリーグが定めた今季のサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸の限度額)も順守しなければならないため、綱渡りの経営が続いている。

にもかかわらず今冬、スペイン代表FWフェラン・トーレスをマンチェスター・シティーから獲得。ラポルタ会長はドルトムントのノルウェー代表FWハーランドの獲得にも意欲を見せている。今回のテレビの報道も含め、「どこにそのようなお金があるのか?」とクラブの姿勢に疑問を投げかける声は多い。