スペイン・プロサッカー選手協会がバルセロナへ警告を発した。同選手協会は、クラブによるフランス代表FWウスマン・デンベレ(24)への扱いが不当だと主張した。

バルセロナのフットボールディレクターを務めるマテウ・アレマニー氏(58)が20日、契約延長を拒否しているデンベレについて「クラブに献身的でない選手はいらない。1月31日までに移籍してくれることを願っている」という趣旨の発言をした。だが選手協会は、契約延長を拒んだことを理由に他の選手と違う扱いをするのは不当だとバルセロナに対して指摘した。

選手協会は「クラブは契約で合意した給与を支払う義務があり、他の選手同様のサービスを提供しなければならない。そこにはどのような形であれ差別は許されず、労働者の権利を放棄するように圧力をかけることも許されない」「契約更新に至らなかったことは、労働違反にはあたらない。もしけがや病気、身体的な障害がないのに一定期間、選手を起用しないのであれば、選手のイメージ低下につながり、将来的な契約にも悪影響を及ぼす」などとクラブを非難する声明を発表した。

デンベレ本人も「(コロナに感染した後)たった1度の練習にも参加できていなかったにもかかわらず、監督は自分を呼び寄せた。でも僕は文句も言わず従った。それは自分に情熱があるからだ」「僕にはまだ契約が残っている。自分はいつだってチームメートとファンのためにすべてをささげてきた。それは今でも変わらない」などと声明を発表。アレマニー氏の「クラブに献身的ではない」というコメントに対して異議を唱え、今季終了までクラブにとどまることもいとわない姿勢を示した。