バルセロナが、ウルバーハンプトンのスペイン代表FWアダマ・トラオレ(26)を獲得することで基本合意したと、地元紙スポルト電子版が27日に報じた。

ただ実際に獲得できるかは、バルセロナとの契約延長を拒否しているフランス代表FWデンベレの動向しだい。デンベレが残り数日となった冬の移籍市場でバルセロナを退団すれば、トラオレ獲得にゴーサインが出る。

トラオレはバルセロナの下部組織出身で17歳の時にトップチームデビューも果たした。トラオレは古巣と1月上旬に会談。バルセロナからオファーを受けて今冬加入する意思を示したという。ウルバーハンプトンもバルセロナから提示される金銭的条件を受け入れるとみられる。

スポルト紙はトラオレが入団する場合の契約内容について、今季は期限付き移籍で所属し、来季以降4年契約を結ぶ予定だと説明。またバルセロナがスペインリーグのサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸の限度額)の問題をクリアし、トラオレを登録できるよう、今季終了までの大幅減俸にも同意したという。

仮にデンベレが契約延長してこのままバルセロナに残る場合、トラオレが今冬加入する可能性はなさそうで、夏の入団が検討される見通しだ。(高橋智行通信員)