プレミアリーグは12日、チェルシーのロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(55)を資格停止とした。

プレミアリーグは声明を発表。「英国政府から制裁を科せられたことを受け、プレミアリーグ役員会はロマン・アブラモビッチ氏をクラブの代表者として資格停止とします」

「プレミアリーグ役員会の決定は、チームが練習をしたり、リーグ戦を消化したりすることに影響はありません。これは5月31日までの期限つきで英国政府によって発行されたライセンスの条件のもとに決められたとおりです」などとした。

複数の海外メディアによると、この資格停止処分が、チェルシーの今後のクラブ売却に影響を及ぼすことはないという。

政府はアブラモビッチ氏に収益が入らない形でのクラブ売却については前向きで、今後それを可能にする新たなライセンスを発行する可能性が高いという。

英スカイ電子版によると、政府の広報担当者は「政府はクラブ売却を拒むつもりはなく、今後それを可能にするライセンスを発行する用意がある。そのライセンスが、ロマン・アブラモビッチが利益を得ることのできないものなのは間違いない」などと話しているという。