プレミアリーグのチェルシーが、バイエルン・ミュンヘン退団の意向を示しているポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(33)獲得レースに参戦する可能性が出てきた。英ガーディアン紙電子版が報じた。

同FWについてはバルセロナも強い興味を示しており、3年契約でレバンドフスキ本人と口頭合意したという報道もなされている。

だがBミュンヘン首脳陣は「レバンドフスキは23年6月まで契約が残っており、今夏の放出はない」と繰り返している。Bミュンヘン側は経営難のバルセロナに同FWを安価で売ることだけは避けたい意向を持っており、レバンドフスキのバルサ入りはすんなりとは決まらない見通しだ。

もともとレバンドフスキはスペインリーグでプレーしたいという希望を持っていた。だがバルサ入りがかなわない場合、プレミアリーグへの移籍を検討せざるを得ない。バルサのライバル、レアル・マドリードにはすでにベンゼマがおり、さらにエムバペ(パリ・サンジェルマン)を獲得しようとしているため、レバンドフスキ獲得の可能性はないからだ。

そのプレミアリーグのクラブでは、チェルシーが注意深く状況を見守っている。トゥヘル監督がレバンドフスキを高く評価しており、バルサ移籍が成立しない場合には手を挙げる可能性が高いという。

チェルシーは米大リーグ・ドジャースの共同オーナーである米国人実業家トッド・ボーリー氏らのグループが、ロシア人オーナー・アブラモビッチ氏からクラブを買収することが決まった。オーナー同様、クラブも経済活動を制限されているため、買収が無事に成立しなければレバンドフスキの獲得はできない。今後の成り行きが注目される。