リバプール南野拓実(27)がフランス1部モナコに完全移籍することが28日、両クラブから発表された。

モナコは公式サイトに「ようこそ」の文字と南野の和風イラストを掲載。「日本代表の攻撃的MFが2026年まで4年契約を結んだ」と記した。現地メディアによると、移籍金は出来高込みで1550万ポンド(約26億4850万円)。南野はモナコにとって初の日本人選手。アジア人としても元韓国代表FW朴主永(パク・チュヨン)に続いて2人目ということで、あらゆる側面で期待は大きい。南野は「モナコに加入できてとてもうれしい。チームのためにできるかぎりのことをしたい」などとコメントした。

一方、リバプールのクロップ監督からもメッセージを送られた。今季FA杯、イングランド・リーグ杯でチーム得点王となり、両大会での優勝に貢献。「彼のゴールのおかげで、我々はしばしばチャンピオンズウォール(優勝回数などを記したスタジアムの壁)の模様替えをしなければならなかった。彼がモナコで大成功することは分かりきっている。サンキュー、タキ」などと惜別された。

モナコは昨季、リーグ戦3位。新シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は予選3回戦から出場する。フランス代表FWウィサム・ベン・イェデル、ドイツ代表FWフォラントらとのポジション争いを制し、新天地で輝きたいところだ。