レアル・マドリードが、欧州の名だたる強豪チームから注目を集めているパルメイラスのU20ブラジル代表FWエンドリック(16)と契約を結ぶ予定だとスペイン紙アス電子版が8日、報じた。

エンドリックはその高いパフォーマンスから将来を嘱望され、パリ・サンジェルマン、チェルシー、バルセロナといった欧州のビッグクラブに興味を持たれていた。同紙によると、そんな中で最終的に射止めたのはRマドリードで、パルメイラスに契約解除金として設定されている6000万ユーロ(約87億円)を支払う予定であるとした。

この契約解除金は、パリ・サンジェルマンやチェルシーといったクラブにとっては、支払うことが容易な金額とのことだが、エンドリックがRマドリードの将来的なチームプランを重視したこと、そして家族がRマドリードを最も成長できる場所と考えたことが決め手になったという。さらに同じエージェント会社で、現在ワールドカップ(W杯)に参加中のビニシウスやロドリゴの前例があることも影響しているとした。

エンドリックが正式に契約を結んだ場合、FIFA(国際サッカー連盟)の規定により、Rマドリードにやって来るのは、国外移籍が認められる18歳の誕生日を迎える24年7月21日以降となる。

エンドリックはパルメイラスの下部組織育ち。16歳2カ月と15日で同クラブのトップチーム最年少デビューを飾ると、さらに16歳3カ月と4日で最年少得点記録を樹立した。ここまでトップチームでわずか306分間の出場ながら3得点1アシストを記録。得点力の高さを示している。8日には、来年1月から2月にかけて開催されるU20南米選手権に向けたU20ブラジル代表に初招集されている。(高橋智行通信員)