ブライトンの日本代表MF三笘薫(25)が“らしい”角度からスーパーゴールをたたき出した。21日、プレミアリーグ第21節のレスター戦に、公式戦6試合連続スタメン出場。前半27分に今季4得目を挙げた。左サイドから得意のカットイン。ペナルティーエリア手前の左から、弧を描いたシュートをゴール右隅上へ突き刺した。ブンデスリーガ、ベルギー1部リーグに所属する日本代表勢も同日に行われたリーグ戦に出場。各地で躍動した。

「デルピエロゾーン」。ゴール手前の左45度からファーサイドへのシュートは、元イタリア代表FWデルピエロの十八番だった。日本には「三笘ってる」男がいる。三笘が“本家”に負けじのスーパーゴールを決めてみせた。「あの形は常に狙ってる。試合前のフィーリングもよかった」と確かな自信があった。初の最優秀選手「マン・オブ・ザ・マッチ」にも選ばれた。

“らしい”ドリブルからだった。0-0の前半27分。左サイドでボールを受け、日本代表の試合でも何度も魅せた得意のカットインで中へ切り込んだ。そこから迷わず、右足を振り抜いた。ペナルティーエリア手前の左から、ゴール右隅の上へ、カーブのかかったシュート。「余裕があったので力が抜け、いいところに飛んでくれた」。味方が拍手を送るほど、文句なしの一撃だった。

ここ4試合で3得点。勢いが止まらない。後半12分には縦パスに抜け出し、ペナルティーエリア内で“らしい”切り返し。相手を置き去りにし、フリーの味方にパスを送った。「シュートも考えたが、パスの方が有効」と絶好機を演出。得点にはつながらず、天を仰いだが「戦術上、ワイドの選手が得点に絡まないといけないので、より得点への意識を植え付けられている」とうなずいた。日本代表のエースを目指す男の成長が止まらない。

元北朝鮮代表FW鄭大世氏(ABEMAで三笘の試合を解説)「プレミアリーグのトップオブトップのゴール。三笘ってるとかのレベルじゃない。これは…もうバケモンですね。日本代表のエースになる」

元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏(自身のツイッターで)「また素晴らしいゴールがミトマから飛び出した。私に言わせるなら260万ポンド(約4億1600万円)で契約したミトマは、最高の金銭的契約を得る価値がある」