【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリードがオウンゴールでバルセロナに0-1で敗れた。チャンスがほとんどなかった252回目のクラシコは、勝利したバルセロナの99勝52分け101敗となった。

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Rマドリードは先週末のスペインリーグでアトレチコ・マドリードと引き分け、公式戦の連勝が5でストップした中、アラバとメンディのDF陣をけがで欠き、今対戦に臨んだ。

対するバルセロナはFWレバンドフスキ、MFペドリ、FWデンベレが負傷欠場した。

満員の中で今季3回目のクラシコがスタート。前線から激しくプレスをかけたRマドリードが序盤から主導権を握り、12分にFWビニシウスのクロスからFWベンゼマがゴールネットを揺らすもオフサイドで取り消された。

攻撃陣の主力を欠き、守備的にプレーしたバルセロナは26分、MFカマビンガのバックパスミスをFWフェラン・トーレスが拾い前線にスルーパス。それに反応しDF裏に抜け出たMFケシエのシュートがGKクルトワに防がれた後、DFミリトンに当たりオウンゴールとなった。

その後もボールをキープしたRマドリードだったが、バルセロナの守備を崩せない。41分にMFクロースがゴール前に正確なクロスを送り、右サイドを駆け上がったDFカルバハルがボレーで合わすが枠を捉えられず、前半が終了した。

後半開始後もRマドリードが主導権を握り、4分にMFバルベルデのグラウンダーのクロスをビニシウスがダイレクトで合わせるがDFにブロックされた。

その後、1点のリードを守るため前半以上に守備的にプレーしたバルセロナ相手にRマドリードは22分、DFのDFナチョを下げてFWのロドリゴを投入しさらに攻撃的にプレーするもチャンスを作れない。

ひたすら後ろに引いて我慢したバルセロナは27分、フェラン・トーレスが右サイドを突破してマイナスのパスを送り、ケシエがダイレクトで合わせてシュートを枠に飛ばすも、ゴール前のFWアンス・ファティの当たり、惜しくも追加点を奪えなかった。

ボールを60%以上持つも決定機を生み出せないRマドリードが終盤に高さある18歳の新星FWアルバロ・ロドリゲスを投入して同点ゴールを狙いにいったが、バルセロナが最後まで堅守を発揮して枠内シュートを0本に抑えて前半の得点を守り切り、決勝進出に向けて大きく前進した。

両チームはこの後、決勝進出をかけ、来月5日にバルセロナのホーム、カンプ・ノウで対戦する。