バルセロナがパリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表メッシ(35)に対し、年俸税込み2500万ユーロ(約36億3000万円)のオファーを出す予定だとスペイン紙スポルト電子版が20日に報じた。

バルセロナが現在、21年夏に退団したメッシ復帰の仕事に取り組んでいる一方、今年6月30日でパリ・サンジェルマンとの契約が満了するメッシも再び古巣のユニフォームを着ることを望んでおり、両者の考えは一致しているとのことだ。

そんな中、同紙によると、20-21年シーズンに支払っていた年俸税込み1億ユーロ(約145億円)の4分の1に当たる年俸税込み2500万ユーロをメッシが受け入れた場合、バルセロナはスペインリーグと選手登録が認められることで合意している可能性があるという。

これは、バルセロナが来季に向けたサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)に関する新たな交渉において、スペインリーグと交わした戦略的合意とのことで、これにはガビの契約延長なども含まれているとのことだ。

そのためバルセロナは今後、メッシに対して年俸税込み2500万ユーロ、25年までの2年契約のオファーを出す予定であるという。この金額は手取りにした場合、約1300万ユーロ(約19億5000万円)で、今季加入したレバンドフスキとほぼ同額。また契約期間に関して、メッシが希望すれば24年6月に退団できる、1年延長オプション付きの1年契約になる可能性もあるとのことだ。

しかし、スペインリーグのハビエル・テバス会長が19日に話したように、現時点ではメッシの選手登録は不可能な状況であるため、バルセロナはこの後、さらなる選手売却や年俸等の削減に努め、サラリーキャップを遵守する必要がある。

(高橋智行通信員)