今季最終戦となったセビリア戦で3試合連続の先発出場を飾ったレアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)に対し、クラブの地元紙が「相手を突破して置き去りにする高い能力を再び発揮した」と高評価した。

Rソシエダードは久保が22歳の誕生日を迎えた4日、スペインリーグ第38節で史上最多7回目の欧州リーグ制覇を成し遂げたばかりのセビリアとホームで対戦。3試合連続でスタメン入りした久保はいつも通り4-3-3の右ウイングでプレーした。

序盤から味方のシュートチャンスをお膳立てし、自らも積極的にゴールを狙い、華麗なドリブルで観衆を沸かした。後半19分にペナルティーエリア内で得点のチャンスが訪れるが、左足を振り抜いたシュートは惜しくもゴール右に外れ、27分に大きな拍手を受けながらピッチを去った。

Rソシエダードはブライス・メンデスとチョーの得点により2-1で勝利し、12-13年シーズン以来、10季ぶりとなる欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得した素晴らしいシーズンを白星で締めくくった。リーグ戦最終成績は38試合21勝8分け9敗の勝ち点71で4位となっている。

クラブの地元紙エル・ディアリオ・バスコはこの日の久保について、「GKとの1対1やフィニッシュワークの場面ではシュートがポスト脇に外れるなど、得点を挙げることはできなかったが、相手を突破して置き去りにする高い能力を再び発揮した。常にブライス・メンデスとの連携を探り、トップ下の位置からオヤルサバルを外に開かせるパスを送った」と称賛し、4点をつけた(最高5点)。

チームトップはパチェコとブライス・メンデスで最高の5点。レミーロ、スベルディア、スビメンディ、バレネチェア、セルロート、途中出場のチョーが久保と並ぶ4点だった。

久保のリーグ戦最終成績は35試合(先発29試合)、2452分出場、9得点4アシスト。12ゴールのセルロートに次ぎ、チームで2番目に多く得点を挙げた選手となり、充実したシーズンを終了した。(高橋智行通信員)