【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(22)の所属するレアル・ソシエダードが、3連勝で1次リーグ突破を果たした。2003-04年シーズン以来、20年ぶりの16強入りとなった。
久保は公式戦2試合連続で先発し、4-3-3の右ウイングでプレーした。いつも通り右サイドに張りつつもピッチを広く動き回り、前半6分に3人を引きつけてバレネチェアに鮮やかなバックパスを通し、1点目に関与する。
さらに前半19分、ペナルティーエリア内で2人を抜く華麗なドリブルからクロスを上げて観衆を沸かす。
前半21分にバレネチェアが決めた3点目の起点となるパスをつなぎ、存在感を発揮した。
後半も右ウイングでプレーしたが、ベンフィカが調子を上げてきたことやチームがゲームをコントロールしたことで、右サイドに張ってボールを呼び込むも、パスがあまり出てこなかった。
そんな中、後半16分にスルーパスでDF裏に抜け出しゴールに迫るも、わずかにオフサイドの判定。後半25分にスタンディグオーベーションを受けながらピッチを去った。
この日も右サイドの久保があっての快勝だった。自身のパフォーマンスについて問われると、喜びを噛みしめながら話した。
「入りはチームとしてすごく良かったので。結果は、僕としては点が欲しかったですけど、結構、僕のサイドから崩すことが多かったので、監督も分かってくれていると思う。そこらへんは満足しています」
中でも試合を優位に進める上でチームの1点目は重要だった。久保が3人のマークを引きつけた上でのパスは、ひときわ輝くプレーだった。
「本当だったら逆サイドでもああいうことやってくれたら、僕が楽に(ゴールを)決められるんですけど。でもチームとして勝てるのが一番なんで。とりあえずチャンピオンズリーグの台風の目になれているんじゃないかなと、今のところは思います」と自信を深めた様子だ。
欧州CL16強という新たな勲章を手に、週末のリーグ戦(11日アルメリア戦)を経て、日本代表としてワールドカップ(W杯)アジア2次予選(16日ミャンマー戦、21日シリア戦)に参加する。
「また戻ってくるって感じですね」と口にし、「とりあえず点を取れたら一番いいですね」。自身の活躍に期待した。
過密日程にも意欲は満々。欧州最高峰で最も輝く日本人選手が、その勢いを森保ジャパンに持ち込む。

