女性への性加害疑惑で刑事告訴されているフランス1部スタッド・ランスの日本代表MF伊東純也(30)が、アウェーのロリアン戦にフル出場した。得点は奪えなかったが、積極果敢なプレー。一時は憔悴(しょうすい)しているとも伝えられていたが、衝撃報道からの復帰戦で以前と変わらぬ躍動感あふれるプレーを見せた。チームは0-2で敗れ、3試合連続で勝ち星なしとなった。

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性加害報道を受け、アジア杯の日本代表から離脱。伊東は心身の状態が不安視されていたが、クラブは連帯の姿勢を表明。スティル監督は練習の様子を確認した上で「積極的にプレーできている」と判断。迷わず右FWで起用した。

復帰戦となった伊東の表情には生気がみなぎっていた。前半から持ち味の俊足で縦に突破し、クロスを配給。それは以前と変わらぬ姿だった。左CKとなればキッカーを務め、ゴール前へ鋭くカーブ回転をかけたボールを送った。

さらに後半5分、伊東が守りでスーパープレーを見せた。敵陣から一気にカウンターを食らった。最前線へ長いスルーパスを出されたが、そこへ猛然と追いかけたのは伊東だった。ボールが渡れば一気にピンチとなる場面で「イナズマ」プレーを発出。素早くカットし、チームを救った。

後半18分にはゴール前でパスを受け、左へ持ち出して左足の強烈なシュートを放った。惜しくもGKにセーブされたが、ここはオフサイド。果敢にゴールに向かうプレーを披露した。

後半25分にロリアンFWバンバに先取点を奪われた。さらに同42分にも追加点を奪われた。

伊東は最後までピッチに立ち、ゴールに向かったが得点することはできなかった。アディショナルタイムには鋭いクロスボールを送り、得点チャンスを作ったが、ゴール前を固めるロリアンの守備を崩せなかった。ただチームにとっては変わらず、伊東は貴重な戦力であることを示した。

また、伊東と同じく日本代表の中村敬斗(22)も左FWで先発。前半14分には右クロスを受けて左足でシュートを放ったが、ゴールライン上にカバーに入っていたDFにクリアされた。その後も左サイドからゴールを狙う場面があったが、得点を奪えないまま後半27分に途中交代した。