4日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、バーレーンで9月7日に行われた同国代表チームとのサッカー試合に出場した西アフリカ・トーゴの代表チームが偽物だったと報じた。

 トーゴのサッカー協会は偽チームを率いたのが2000年から09年にかけて何度か同国代表チームを指導した元幹部であることを確認。金目当てに仕組まれたとみて背後関係を追及している。

 同紙によると、試合ではシンガポールの代理人が航空運賃やホテル代など少なくとも6万ドル(約540万円)を負担。偽チームの選手には1人300ドルが支払われた。代理人は八百長試合を仕組んだ疑いで訴追されたことがある。

 試合は3対0でバーレーンが勝利。後半戦になって「トーゴ代表」の動きが急に鈍くなったため偽装が発覚した。本物のトーゴ代表は当時、ボツワナでの試合を終えて帰国途中だった。

 同幹部は7月にエジプトで行われたサッカーの大会でも偽チームを登録したことが8月に発覚、資格停止処分を受けていた。

 [2010年10月5日11時57分]ソーシャルブックマーク