ドルトムントのユルゲン・クロップ監督の壊れたメガネが悪用されている。7日付独紙ビルトが報じた。

 クロップ監督は、今年2月のBミュンヘン戦に勝った際、選手と抱き合って喜び、かけていたメガネを破損。壊れたメガネは“勝利の象徴”とばかりに、現在はドルトムントスタジアムにあるミュージアム「ボルセウム」に展示され、一般の人も見ることができる。ところが、これを悪用する人が続出しているという。壊れたメガネを撮影し、まるで自分のものが壊れたかのように、保険会社に請求する件が多数。あまりに同じメガネの写真ばかり送られてくることで発覚した。

 ルール・ナッハリヒテン紙によると、ベルリンにある保険組合連合のシュテファン・シュベーダさんは「この話は、人というのはどれだけ工夫に富んでいるかを示していると思う。ただし、いつもうまくいくというわけではありませんけどね」と話していた。クロップ監督は「人間というのは、新しいメガネが必要な時にいろんなことを思いつくな、と驚いている」とコメントしている。