精神障害、アルコール依存症に苦しむ元イングランド代表のポール・ガスコイン氏(41)が、自殺未遂の疑いで滞在先のポルトガル・アルガルベの病院に搬送されたことが分かった。11日夜に前妻、子ども3人が入院治療するよう説得に訪れたが、既に酒を飲んでいたガスコイン氏は聞く耳を持たず、口論の末に家族をホテルの部屋から追い出してしまった。

 その数時間後に錠剤を多量摂取。異変に気づいたホテル側が警察に通報し、すぐ病院に搬送した。命に別条はなく、12日に退院したが、今後いつ何が起こるか分からない精神状態にあるという。

 13日付英紙サンは、90年W杯4強時の盟友リネカー、ガスコインの2選手の今をクローズアップ。リネカー氏の29歳婚約者の写真を掲載し、「ガリーはお金持ちで美しい婚約者もいる。かたやガッサは悲しいアルコール依存症患者として無職で病院暮らし」と人生の明暗を痛烈に皮肉った。(春日洋平通信員)