ボルフスブルクFW大久保嘉人(26)が、アクシデントに見舞われた。ベンチ入りした2日のホーム・ホッフェンハイム戦の前半終了間際。ピッチ横でウオーミングアップしている際に突然、大量の鼻血が出てきたためロッカールームに戻った。緊急治療したものの出血がおさまらず試合途中に病院へ直行。鼻内部の血管が切れており、局部麻酔をして簡易手術を受けた。

 幸い軽傷ではあるが、様子を見るため4、5日は安静が必要だという。試合から一夜明けた3日の練習も休んで自宅で静養した。関係者は「もともと鼻が悪い体質のようだが、ここ最近の気温差もあって鼻の血管が弱くなっていたみたいだ」と説明。現地は寒暖差が激しく、試合前日は気温10度近くまで冷え込んだが、2日は20度以上に上昇したのも影響したようだ。

 スポーツ選手ではプロ野球、日本ハムのダルビッシュ有投手も、昨年の北京五輪前に鼻の血管を焼く止血治療を受けた。現時点で大久保は離脱の心配はないが、症状を繰り返すようだと、日本代表として出場予定の6月のW杯アジア最終予選への不安材料になる。尾を引かないことを祈るばかりだ。(ボルフスブルク=西村友通信員)

 [2009年5月4日9時19分

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