<欧州CL:アーセナル2-0オリンピアコス>◇29日◇1次リーグH組◇ロンドン

 黒いスーツ姿で決めたオリンピアコスのジーコ監督(56)は、ほぼ90分間立ちっぱなしで戦況を見つめた。シュート22本を浴びての0-2の完敗だ。それでも、そこは元来の負けず嫌い。露骨に不満をぶちまけた。

 ジーコ監督

 審判団はフランス人で、相手もフランス人監督だった。その上にアーセナルには複数のフランス人もいた。主審がひいきしたとは思わないが、最後のゴールは確実にオフサイドだ。あの審判団をこの試合に起用したことについて、少々配慮が足らなかったのでは、と感じている。

 ベンゲル監督をあえて「フランス人監督」と呼び、ライバル心をあらわにした。CSKAモスクワの監督として今大会に臨むはずが、クラブとの意見の対立から9月中旬に解任された。しかし数日後にオリンピアコスと電撃契約。8強に導いたフェネルバチェ(トルコ)以来、2季ぶりに欧州CLで指揮を執った。

 戦略家のベンゲル監督とは違い、ジーコ監督は「闘魂注入」型の指導が持ち味。「次のホーム(20日・リエージュ戦)に勝てば形勢は良くなる」と強気だった。

 [2009年10月1日8時3分

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