CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(23)が、熱望する「トップ下」のポジションを奪回した可能性が出てきた。30日付のロシア紙スポルトエクスプレスがスルツキ監督のインタビューとともに報じた。

 本田の希望に反し、これまで同監督はボランチでの起用を続けていた。本田が25日のスパルタク・ナリチク戦でベンチから外されたことで、両者が対立した可能性もあるとみられていた。ところが、公開で行われた29日の練習では、開始前に本田とスルツキ監督が笑顔も交えながら友好的に話をする姿が見られた。さらに本田は練習でもトップ下に入り、公開練習直前の試合までトップ下のポジションにいたMFジャゴエフは控えに回った。ジャゴエフは「試合に出られない自分が何を話せるというんだ」と落ち込んだ様子だったという。

 スルツキ監督はインタビューの中で、本田を前戦でベンチ外にした理由について、あらためてW杯の疲れを考慮した休養と説明。さらに「(8月1日の)スパルタク・モスクワ戦に向けて、計画的なトレーニングも行った」と、同戦での先発起用をほのめかしていた。

 [2010年7月31日9時22分

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