広島は30日、日本代表DF槙野智章(23)がブンデスリーガ1部ケルンへ完全移籍することで合意したと発表した。今季限りで広島と契約満了の槙野に対し、J複数クラブが獲得オファーを出すなど争奪戦が展開されていた。

 香川(ドルトムント)、内田(シャルケ)らブンデス組から情報収集し「国内経済、リーグが安定しており、クリーンな印象」と判断し、10月20日にドイツ移籍熱望を表明。今月9日までに国内クラブに断りを入れ、10日から約1週間現地視察した。

 この日、大阪府内での日本代表合宿の紅白戦で3バックの左を精力的にこなした。移籍については「決まって良かった。同世代の選手たちが世界に出てどんどん変わっていく。自分も負けないようにしたい」と言った。メディカルチェックなどのため年明け2日に現地に向かい、4日にアジア杯の地カタールに入る弾丸日程となる。

 [2010年12月31日9時17分

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