日本代表FW本田圭佑(25)の獲得を目指すセリエAラツィオが30日、“本田資金”を捻出した。移籍が秒読みとみられていたが、本田が所属するCSKAモスクワと移籍金を巡りクラブ間交渉が難航。そんな中、フランス代表FWジブリル・シセ(30)をプレミアリーグのクイーンズパークに売却し500万ユーロ(約5億円)を調達した。欧州の冬の移籍期間終了となる31日を目前に“ウルトラC”で本田獲得へ畳みかけた。本田の今回の移籍交渉の経緯は次の通り。<本田の移籍交渉経緯>

 ▽1月20日

 ガゼッタ・デロ・スポルト紙など複数のイタリアメディアが、ラツィオとCSKAモスクワが本田の移籍交渉を行っていると報道。だが同日のロシア・スポーツエクスプレス紙が移籍金の額で折り合いがつかず、CSKA側が移籍を拒否したと報じた。

 ▽同21日

 ガゼッタ紙がラツィオが再オファーをすると報道。ターレ技術部長は「31日までに何をすればいいか分かっている」。

 ▽同24日

 コリエレ・デロ・スポルト紙が金銭面で歩み寄りが見られ、移籍間近と報道。

 ▽同26日

 スペイン・バルセロナで右膝のリハビリを続ける本田本人が「ラツィオに行くことを前向きに考えているのは事実です。オレ自身、そこにチャレンジしたいという思いが芽生え始めている」と激白。

 ▽同28日

 ラツィオ・レヤ監督が「本田のような国際的な、クオリティーの高い選手が来るなら歓迎する」と発言。

 ▽同29日

 ラツィオ・ターレ技術部長が双方合意という伊報道について「どこからそんなニュースが出たのか、驚いている。交渉は続いているが、合意はまだ」と話した。