連覇を達成したドルトムントのツォルク強化部長が29日、日本代表MF香川真司(23)の来季残留の可能性が低いことを認めた。地元テレビ番組で明かした。一方、香川本人は28日に行われたカイザースラウテルン戦に途中出場。今季8度目のアシストを決めた試合後「過剰に報道されている。プロとして最後まで戦い抜きたい」と、今季残り2試合に集中することを誓った。

 ドルトムント香川の今夏の移籍が、より現実味を帯びてきた。同クラブのツォルク強化部長は29日、地元テレビのインタビューに「香川は契約延長に前向きではない。彼を売る必要はないが、市場価値があるのも事実。香川と話し合いは続けるが、他クラブからオファーがあれば検討したい」と明言した。スカイスポーツ電子版によると、クラブはすでに新たな4年契約をオファー。しかし香川サイドからサインの意思がないことを伝えられたという。

 そんな状況の中、香川は28日のカイザースラウテルン戦に後半から途中出場。同31分にペリシッチへのアシストを決め、チーム5点目を演出。チームは無敗記録を27試合に伸ばした。香川は試合後、過熱する移籍報道について「過剰に報道されているし、変に騒がれたら困る」と苦言。その上で「プロとして、ケガなく、1年間しっかり戦い抜きたいと思います」と、来月5日リーグ最終のフライブルク戦、同12日のドイツ杯決勝Bミュンヘン戦に集中する構えを見せた。