<セリエA:ACミラン2-4パルマ>◇16日◇ミラノ

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)はパルマ戦で出場機会なしに終わった。チームも完敗し公式戦4連敗となった。

 2日ユベントス戦以来、リーグ2試合ぶりのベンチスタート。後半21分に3人目の交代選手がピッチに入った瞬間、本田のパルマ戦は早々と終わった。熱望するトップ下にはこれまでボランチ起用の続いたMFモントリーボが入り、定位置となっていた2列目の右には24歳のポリが入った。

 不振のミランに対しサポーターの我慢も限界に達している。会場のサンシーロでは抗議の意味もありホーム開催にもかかわらず、メンバー紹介時からブーイングが響いた。矢面に立つエースFWバロテリ、ロビーニョに加え背番号10、本田の紹介時にも大きなブーイング。異様な状況で開始を迎えた。

 ミランは前半5分にGKアッビアティが退場となった。実質的な交代枠が通常より1つ少なくなったこともあるがDFラミが途中出場し、最後の交代枠もFWパッツィーニ。本田の名が呼ばれることはなかった。

 ミラン移籍後、規定により出場できない欧州CLを除き、発熱が理由でベンチ外となったことは1度だけあった。ベンチ入りしながら出場なしとなったのはリーグ10試合目にして初。「自分の家みたいなもの」とこだわりを持つトップ下から右サイドに追いやられ、その位置でも起用されず、ついにピッチ外=ベンチへと追いやられた。本田の居場所はなくなりつつある。