<セリエA:パルマ4-2ACミラン>◇16日◇ミラノ

 第28節の7試合が行われ、日本代表MF本田圭佑(27)所属のACミランはホームでパルマに敗れた。本田はベンチ入りも出番がなかった。

 本田が17日、自身の公式サイト(http://www.keisuke-honda.com/)で「不屈の魂」という言葉を使い、現在のミランでの苦境を乗り越える絶対的な自信を示した。移籍後初めてベンチのまま試合を終えた16日パルマ戦(ホーム)から一夜明け更新された同サイト内の会員制有料ページに「本田語録」がつづられていた。

 背番号10を自ら要求し、鳴り物入りで加入したミランではトップ下から右サイドへと追いやられた。リーグでの得点がないまま、ついにパルマ戦で出番なしに終わった。チーム不振の一因として同戦前のメンバー紹介でブーイングを浴びた。そんな状況下にもかかわらずミランで確固たる地位を築き上げることができるか?

 という問いに次のようにコメントした。

 「今回は今まで以上に大変な仕事になるかもしれませんが期待してもらって結構です。不屈の魂はこういう状況で発揮しないと意味がありません」

 チームは公式戦4連敗。試合後にはセードルフ監督や主力のカカらがサポーター代表との話し合いに出た。17日付コリエレ・デロ・スポルトは1面で「セードルフはもう終わった」と指揮官の去就を報じた。後任には元イタリア代表で現在ミランのユースを率いるインザギ氏の名も挙がる。激震の中でも、本田は本田らしく歩む意思表示をした。(波平千種通信員)