[ 2014年2月2日8時21分

 紙面から ]青を基調にした会場をバックに笑顔のバザノワさん(撮影・阿部健吾)

 フィギュア会場には「真央カラー」がお似合い-。フィギュアスケートとショートトラックの会場「アイスベルク・パレス」の責任者であるソチ五輪組織委員会のスベトラナ・バザノワさんが1日、取材に応じ、青を基調にしたリンクに映える色として「синий(シーニー)」と即答した。日本語に訳すと「青」。現場を最も知るロシア人女性は、青には青が際立つとみた。

 今季のフィギュア界で同色の衣装といえば、フリーで青と黒をまとう浅田真央(23=中京大)。ロシア出身の作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に合わせた色合いで、自らのスケート人生をテーマに滑ってきた。五輪では新衣装を投入する計画だが、ベースの青は変わらない予定だ。

 さらに、女子フィギュアでは青には好成績と直結するデータもある。98年長野大会のリピンスキー、02年ソルトレークシティー大会のヒューズ、06年トリノ大会の荒川静香、10年バンクーバー五輪の金妍児…。五輪過去4大会連続で金メダリストが着た色だ。この法則を聞いたバザノワさんは「そうなればいいですね」と笑顔を見せた。

 会場は1万2000人収容。観客の熱気に、リンクに影響を与える室温調整も難しそうだが、「最高の設備をそろえている」と自信を見せる。氷の温度もフィギュアはマイナス4・5度、ショートトラックはマイナス6・6度と管理し、万全の状態を保つ。

 20日の女子シングル・フリー。果たして、何色を着た選手が、表彰台の真ん中に立っているだろうか。【阿部健吾】