[ 2014年1月22日21時35分 ]

 ソチ冬季五輪を前に、ハンガリーのオリンピック委員会は22日、同国代表団が五輪に参加すればテロ攻撃を加えると脅迫する電子メールを受け取ったことを明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)やイタリア、ドイツ、スロベニアのオリンピック委員会にも同様の脅迫状が届いた。

 しかし、IOCはメールを分析後に「メールは脅威ではない。一般人が手当たり次第に送ったものだろう」と共同通信に明らかにした。

 日本オリンピック委員会(JOC)は受け取っていないとしている。

 ロイター通信によると、ハンガリーのオリンピック委員会には、同国代表団に対し本国にとどまるよう警告するロシア語と英語の電子メールが届いた。スロベニアのオリンピック委員会への脅迫状はロシア語だったという。

 ソチ五輪をめぐっては、ロシア南部カフカス地方のイスラム武装勢力メンバーとみられる男2人が、攻撃予告の動画を20日までにインターネット上に公開していた。

 ロシアのプーチン大統領は19日放映の内外テレビとの会見で「参加者と観客の安全確保に全力を注ぐ」と述べ、万全のテロ対策を取る決意を示している。