[ 2014年2月4日20時10分 ]ロシア南部チェリャビンスク州博物館で公開された隕石メダル(MAOK社提供・共同)

 昨年2月に隕石(いんせき)が上空で爆発、落下したロシア南部チェリャビンスク州で4日までに、ソチ冬季五輪で金メダルを獲得した選手に別途贈呈されるメダルが公開された。

 隕石の破片がはめ込まれた「隕石メダル」で、関係者によると、隕石落下から1年となる今月15日の競技で金メダルを取った選手だけに、金メダルとは別の場所で授与されるもようだ。

 メダルを製造した同州の民芸品製造会社「MAOK」によると、同州の委託で計50枚制作された。金メダリストへの贈呈用に準備されたのは10枚。ソチとチェリャビンスクの博物館に1枚ずつ贈呈され、残り38枚は販売などに回される予定だが「価格は秘密」という。

 3日にチェリャビンスク郷土史博物館で公開されたメダルは、表面の中心部に隕石の破片がはめ込まれ、裏面にはフタコブラクダが描かれた同州の紋章が刻まれている。

 MAOK社マネジャーのスベトラーナ・コルニシナさん(40)は「ロシアの選手を応援しているが、私たちのメダルが誰か外国の選手のもとに届くかと思うと楽しい」と話した。