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【札幌大会】

 2002年W杯サッカー国内開催都市を中心に回る「キリンフットサルフェスティバル2001札幌大会」が5月12日、札幌コミュニティドーム(つどーむ)で開催された。ジュニアクラスとレギュラークラス(中学生以上)にともに16チーム、計320人が出場した。ジュニアクラスは札幌北都小のチーム同士の決勝となり、北都レッドシューターズが北都ピンクパワーズを5−1で下し、初優勝した。レギュラークラスは、TRIUMPH(トライアンフ)が栄冠を勝ち取った。

レッドシューターズが身内対決を制す

◆ジュニアクラス決勝 北都レッドシューターズ 5−1 北都ピンクパワーズ

 レッドシューターズが菅原頌大(こうた)主将(6年)のハットトリックなどで、身内対決を制した。結果だけをみれば5−1の圧勝だが、敗れたピンクパワーズも仲間の動きを読み、一方的展開にはさせなかった。どちらのベンチにも入らず、ピッチの外から試合を見守った高柳学監督(37)は「選手が自分たちだけの力で責任を持って試合をする最高の展開。今日は100点満点です」と声を弾ませた。

 チームには6年生が19人在籍しているが、メンバー間に体格、技術に差があることが課題だった。「1人1人がカバーし合って試合をすることを学んでほしい」(高柳監督)と今大会に出場。選手交代が自由なフットサルの特性を生かし、所属する6年生全員が出場した上で、過去の公式戦では最高だった8強の壁を大きく塗り替える優勝をつかんだ。

 MVPに選出された菅原主将は初めて個人賞を受賞するとともに、アトラクションのリフティング大会で一般の部1位の回数を超える118回を記録し、優勝した。「優勝もMVPも初めてです。メンバー全員が(試合に)出られたし、サッカーをやってきた中で最高の日。もっとうまくなりたい」と、多くの賞品(日本代表のレプリカユニフォームなど)とトロフィーを胸に顔をほころばせた。

 大喜びの選手を見つめる高柳監督は「普段みんなおとなしいが、全員がサムライのようだった。次の大会が楽しみです」と、優勝効果による選手の飛躍に期待を込めた。

(写真=ジュニアクラスで優勝、準優勝に輝いた札幌北都小の2チームは歓喜のガッツポーズ)


「素直に嬉しい」TRIUMPH 初V

◆レギュラークラス決勝 TRIUMPH 4−2 芦別FSC

 レギュラークラスは、TRIUMPH(トライアンフ)がトーナメント戦初優勝を飾った。増川亨代表(23)は「優勝を目標に出場しました。公式戦ではいつも準優勝どまりだったので、素直にうれしい」と喜びを口にした。

 結成は4年前。当時所属チームのなかった増川代表が、札幌市の各区体育館で知り合った仲間たちと作り上げた。サッカーをきっかけに集まったメンバーの友情は「相手が何をしたいのか、言わなくてもわかる」(増川代表)というほど。

 今大会はどうしても優勝したかった。昨年からさまざまな大会で決勝には進出するものの、準優勝3回と、あと一歩で敗れていた。周囲の「戦力補強をしないからだ」という声も聞こえていた。

 「このメンバーで、これでもかというくらい練習して優勝したい」。その思いを結実させた。今大会も正GKが欠場したが、代役に立候補した岡部大輔選手(19)がMVPを受賞。同点に追いつかれた直後に好セーブを連発し、増川代表から「追いつかれると精神的にもろいんですが、岡部がよくやってくれた」とたたえられた。「明日に響かない程度に、副賞のビールで祝勝会だ」という声に、メンバーは笑顔で会場を後にした。

(写真=初優勝のTRIUMPHは、副賞のキリンビールを前に誇らしげに記念撮影に収まった)


準Vにも「上出来」

 レギュラークラスで接戦の末、惜しくも準優勝となった芦別SFCの三浦英輝代表(33)は「寄せ集めの即席チームにしては上出来の結果」とさばさばとした表情だった。普段は別々のチームに所属しているメンバーが、今大会のために結束。練習ができず、ぶっつけ本番で挑んだ。早朝5時30分に芦別市を出発した小林孝一選手(43)は「この後はキリンビール園で打ち上げです」と笑顔で会場を後にした。


「みんなうまくなりたいかな」

◆アデマール・ペレイラ・マリーニョ
 1954年3月23日、ブラジル・ミナスジェライス州出身。72年クルゼイロとプロ契約、75年に来日して札幌大に入学。76年から4年間フジタ工業(現湘南)に在籍し、日本リーグ、天皇杯の優勝に貢献。82年から5年間は日産自動車(現横浜)で活躍した。96年フットサル日本代表チームのコーチ、監督に就任した。
 「みんなうまくなりたいかな」。元フットサル日本代表監督アデマール・ペレイラ・マリーニョ氏(47)がチビっ子たちに呼びかけた。昼休みを利用して開催されたフットサルクリニックの冒頭で、マリーニョ氏は「いい試合をたくさん見ること」「相手の受けやすいゴロのパスを出すこと」の2点を強調、参加者とともにピッチに入って指導した。

 ブラジル在住の幼少時代、仲間とするミニゲームで実力をつけた実戦派だけに「体でするものは実戦で覚えるしかない。フットサルはボールに多く触れられ、ゲームにも常に参加していられる」と強調した。素早いドリブル、リフティングなど巧みなボールさばきを随所で披露、時にはイタズラを交えながら、1時間たっぷりと汗を流した。

 マリーニョ氏は「ふざけながら楽しく遊んだ方が体には残る。みんな1つはプレーを覚えたでしょう」と笑顔いっぱい。クリニック終了後は「楽しかった」とサインをねだる子供の列が続いた。


技術高い小学生!!

 アトラクションのチャレンジコーナーでは、テレビ番組などでもおなじみのキックターゲットとリフティングの大会が行われ、子供たちが列を作った。リフティングでは、30秒の制限時間内での最高記録が大人100回に対し小学生は118回。ゴールを9個に分けた枠に10回蹴って何球入るかを競うキックターゲットでも、大人チームは最高5個にとどまったのに小学生チームは7個と、Jリーグ世代の若年層の技術の高さが際立っていた。

キリン杯チケット抽選会

 予選リーグ終了後、7月1日に札幌ドームで行われる「キリンカップサッカー2001日本代表対パラグアイ代表戦」のチケット抽選会が、参加者全員を対象に行われた。ジュニアクラス6人とレギュラークラス4人が、ペア2枚組を手にした。清田南サッカースポーツ少年団の市村圭祐選手(札幌清田南小6年)は「抽選前に、水落晃博キリンビール北海道支社マーケティング部長が『当たるといいね』と言ってくれて、当たってすごくうれしい」と、笑みを浮かべていた。

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「楽しみながらサッカーに理解を」

 今大会は、キリングループ3社による「キリンワールドチャレンジ2001」の一環として開催されている。同グループは、キリンビールが1995年(平成7年)にサッカー日本代表のオフィシャルスポンサーになったのを皮切りに、98年からはキリンビバレッジ、キリン・シーグラムも加わって支援を続けている。

 昨年に引き続き開催された札幌大会の開会式では、キリンビールの伊藤栄俊(えいしゅん)北海道支社長(52=写真)が「将来の強い日本代表の育成とサッカー熱を盛り上げることを目的に本大会を実施している」と趣旨説明。「競技者や指導者の裾野を広げることが重要で、基礎の部分を学べるフットサルは最適。楽しみながらサッカーを理解してほしい。試合だけではなく、アトラクションやクリニックも実施するのはそのためです」と熱く語った。

 伊藤支社長自身、サッカーは世界の共通言語ということを肌で感じる機会があった。米国赴任中、同行した家族がサッカーを通じて交友関係を広げ、地域に溶け込んでいったさまを見ている。「この大会から未来の日本代表が出たり、代表を育てる指導者が出てくれればうれしい」という言葉は、体験から学んだ本音だった。



「いずれは札幌ドームのような大きな競技場で大会を」

 日本サッカー協会ではフットサルをサッカー人口の底辺拡大のための強化項目の1つとし、日本フットサル連盟を中心に普及に努めている。

 北海道フットサル連盟は発足して2年目。現在、千歳、帯広支部を拠点に普及活動を行っているほか、道内の体育施設に協力を呼びかけている。9月にリニューアルオープン予定の真駒内アイスアリーナがフットサルコートが4面取れるように改築される。同連盟では、通年開催のできる大会の実施と「いずれは札幌ドームのような大きな競技場で大会を」という展望を持っている。

 ◆渡辺壽(ひさし)会長(67)の話 フットサルは5人いればできる手軽な競技です。全員が同じようにゲームに参加することができるので基本的に楽しい。ボールと場所さえあればだれでも大人、子供、性別に関係なくできます。所属登録の必要もなく、どの大会でも参加ができます。北海道は雪国という地域柄、冬場に夏に向けての練習として行われていましたが、フットサルという1つのジャンルとして位置づけていきたいですね。


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