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【仙台大会】

 2002年W杯サッカー国内開催都市を中心に回る「キリンフットサルフェスティバル2001 仙台大会」が29日、シェルコム仙台で開催された。ジュニアクラス(小学生)とレギュラークラス(中学生以上)ともに16チーム、計320人が出場。ジュニアクラスは遠見塚SCサッカースポーツ少年団が、レギュラークラスはDEAR BOYS(ディア ボーイズ)がそれぞれ初優勝を飾った。

遠見塚SC 0封頂点

◆ジュニアクラス決勝◆
遠見塚SCサッカースポーツ少年団 4−0 仙台中田スポーツ少年団サッカー部

遠見塚SCサッカースポーツ少年団  遠見塚SCサッカースポーツ少年団が、技術トレーニングの成果を発揮した。前半からFW八代拓弥(遠見塚小6年)の2得点をはじめ、4―0と大量リード。後半こそ得点に結び付かなかったが、仙台中田スポーツ少年団サッカー部の動きを中盤でとらえ、早めのプレスで無失点に抑えた。初出場ながら、落ち着いた試合運びでつかんだ初優勝だった。

 主将の八代は「決勝まで来られて、しかも優勝できるなんて。本当にうれしいです」と笑顔で仲間と喜びを分かち合った。本来は遠見塚小の生徒が中心の、地元のサッカークラブ。ドリブルやパスなど基本的なテクニックを、週3日の練習で繰り返してきた。その練習メニューの中で取り入れていたのがフットサル。サッカーに比べてフィールドの狭い今大会では、小刻みなパスでジワリとゴール前まで詰め寄る攻撃に生かされた。

ジュニアクラス決勝  佐藤徳一コーチ(50)は「子供たちが中学、高校と進学するころ、今の時期に身につけた基本が生きてくれればいいですね」と話す。普段の練習ではサッカー経験のある父兄がコーチ役を務め、7月中旬に仙台市で行われたカップ戦でも優勝。サッカーとフットサルの組み合わせで、選手たちの吸収力も上がった。

 チームは来年でクラブ創立10周年。将来のJリーガー、そして世界の舞台を目指す子供たちを、地元で温かくサポートしてきた積み重ねが、1つ1つ実を結びつつある。

 惜しくも準優勝に終わった仙台中田スポーツ少年団サッカー部だったが、決勝進出の快挙に笑顔があふれた。MF佐藤雄一主将(柳生6年)は「ワン・ツーのパスもうまくいったし、DFのバランスも後半はよかった。楽しかったです」と振り返った。初出場で勝ち進んだだけに、今後に期待できそうだ。

(写真上=ジュニアクラス優勝の遠見塚SCサッカースポーツ少年団のメンバー 同下=巧みなドリブルで仙台中田DFを突破する遠見塚SC)


DEAR BOYS 抜群のチームワーク発揮

◆レギュラークラス決勝◆
DEAR BOYS 10−3 D・D・TFC

DEAR BOYS DEAR BOYSが、ゴールラッシュで栄冠を勝ち取った。前半を3―1で折り返すと、FW陣が一気にスパート。両サイドを生かしたパス回しで後半7得点を挙げ、D・D・TFCに付け入る隙を与えなかった。崎山浩二主将(20=東北学院大2年)は「まったく緊張感もなく(笑い)抜群のチームワークを発揮できました」とメンバーとのハイタッチで試合を締めくくった。

 ほぼ全員が泉区で高校時代にサッカー部に所属。卒業後も休日に集まり、趣味でサッカーを続けてきた。チーム発足当時は30人ほどいたメンバーも就職や進学などで県外に移り、今では半分以下になったが、年間100試合以上をこなすなど活動は熱気であふれている。7月7、8日に行われた全国大会「フットサルダイジェストクラブカップ」では3位。今大会は初出場だったが、実力は群を抜いていた。

レギュラークラス決勝 崎山主将は「今後もサッカーを楽しみたいですね」と話す。平均年齢19・5歳のヤングメンが、地元のビッグタイトルを手にさらなるレベルアップを目指す。

 結成わずか3週間の急造チームで、D・D・TFCが準優勝まで上り詰めた。チーム5人の平均年齢は30・6歳。塩釜サッカーリーグの仲間を募り、大会出場を果たした。高畑浩司主将(29)は「優勝を狙ってたんですけどね。体力不足で足が止まったけど、みんなよくやったと思う」と手ごたえをつかんだ様子だった。

(写真上=レギュラークラスで優勝したDEAR BOYSのメンバー 同下=得意の速攻で10得点をたたき出したDEAR BOYS)


PKトーナメント

好セーブを連発

■PKトーナメント■

 準決勝に進出できなかったチームは、PKのトーナメント戦に出場した。ジュニアクラス、レギュラークラスそれぞれ12チームが出場。11人制よりゴールが狭いため、GKがファインセーブを連発するなど白熱した試合が行われた。ジュニアクラスでは「わたりスポーツ少年団」が、レギュラークラスでは「ゆうな」が優勝に輝いた。

(写真=白熱したPK戦)


水沼貴史氏が指導「足の裏使え」

■ジュニアクリニック■

  元J1横浜で、サッカー解説者の水沼貴史氏(41)が、ジュニアフットサルクリニックで指導を務めた。「トップレベルの選手はみんな自分の直感を大事にしている。『いける』と思ったらドンドン、シュートを打ってほしい」とアドバイス。マイクを片手に自らフィールドに立ち、全16チームと各3分間ずつのゲームを行った。  会場には500人以上の観客が水沼氏のプレーに注目。「足の裏をつかったボールさばきが大事」と、ボールに食らい付く小学生を絶妙なタッチでかわした。選手たちは「おお」と歓声を上げながらも「勉強になりました」と口をそろえた。水沼氏は「世界でプレーする日本選手が増えています。身近なチームでしっかり目標を持ってプレーしてください。成長の姿を確認しに、また仙台へ来たいですね」と選手たちを激励してクリニックを締めくくった。

(写真=小学生を相手に華麗な技を披露する水沼氏)

◆水沼貴史(みずぬま・たかし)◆
1960年(昭35)5月28日、埼玉県浦和市生まれ。スピードのあるMF、FWとして活躍。浦和南高1年時に全国選手権優勝。79年に19歳でワールドユース出場。法大時代は総理大臣杯優勝、83年に日産自動車に入団。日本サッカーリーグ、天皇杯など7冠を達成。日本代表で国際Aマッチ31試合に出場、8得点。現在はサッカー解説者としてテレビ等で活躍。

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底辺拡大へ今後もサポート

 今大会は、キリングループ3社による「キリンワールドチャレンジ2001」の一環として開催されている。同グループは、キリンビールが95年にサッカー日本代表のオフィシャルスポンサーになったのを皮切りに、98年からはビバレッジ、キリン・シーグラムも加わって支援を続けている。  昨年に続く2度目の開催となった仙台大会は、前年を大きく上回る132チームから申し込みが寄せられた。キリンビールの今野俊之取締役東北支社長(59=写真)は「サッカーの底辺を広げるため、今後もサポートを続けていきたいですね」と大会の盛り上がりに目を細めていた。




社会人リーグ創設も検討中

 日本サッカー協会では、フットサルをサッカー人口の底辺拡大のための強化項目の1つとし、日本フットサル連盟を中心に普及に努めている。現在、宮城県では仙台市を中心に約800チームが活動。年々増加の傾向があることから、今大会も昨年の24チームから32チームへと出場数を増やした。  宮城県フットサル連盟の川村安雄委員長(53=写真)は「公園にフットサル場を設けるなどの環境整備と、ルールの統一を目指したい」と今後の抱負を語った。来年以降には社会人リーグの創設も検討中。W杯開催の影響も含めて、フットサル熱が一気に高まりそうだ。



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