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【静岡大会】2002年サッカーW杯の国内開催都市などを巡る「キリンフットサルフェスティバル2001」静岡大会が5月13日、静岡市のグランシップで行われた。レギュラークラス(一般の部)、ジュニアクラス(小学生の部)それぞれ12チームが予選リーグ・決勝トーナメントで争った。レギュラークラスは総本家扇屋(浜松市)が3―2でピュアスポーツクラブFC(静岡市)を破って優勝を飾った。ジュニアでは球’sJFC(静岡市)が4―3の延長Vゴールで、阿倍口サッカースポーツ少年団(静岡市)を退けた。
弾みついたゾ 総本家扇屋V◆レギュラークラス決勝 総本家扇屋 3−2ピュアスポーツクラブFC息詰まる攻防に歓声と悲鳴が交錯した。それもそのはず。総本家扇屋は県内でもトップレベルのフットサルリーグ、天竜リーグ1部で戦っているエマーソン所属選手が中心。対するピュアスポーツクラブFCは、昨年優勝のライフ・ファミリア・スポーツクラブをもとに、発展させたチーム。いずれも本格的なサッカーの経験者ばかり。 2−2で迎えた後半4分。総本家扇屋が初めて勝ち越した。右サイドのこぼれ球を粘り強く追った横山正治が、ゴール正面に詰めていた児玉和也に合わせ鮮やかなゴール。そのまま逃げ切った。横山はこのシーンに象徴されるポスト的な働きで、大会のMVPにも輝いた。「サイドを割りそうだったけど、なんとか追いついた。ボクには初めての優勝なんです。おまけに決勝点ですからね」と横山はニンマリ。 ピュアには4月のシダックス杯で苦杯を喫していた。おまけにエース的存在の桜井栄志と小島淳が、所属サッカーチーム(本田浜松)のリーグ戦のため途中で抜けてしまった。松島年穂副代表も「主力の抜けた分を全員でカバーした。雪辱できたのもうれしいですね」とメンバーの健闘をたたえた。 西部は県内でもフットサルが盛んな地区。総本家扇屋メンバーも、エマーソンのチーム名で2つのリーグに所属している。昨年2部2位で、念願の1部に上がった天竜リーグが主戦場だ。5月に始まったが、初戦を落としていた。6月には西部社会人リーグも始まる。いずれのリーグ戦にも弾みをつけた格好だ。 実は今回のチーム名は、岡本富ー代表が浜松市で展開する焼き鳥店からとった。「店はもちろんキリンです。売上げもこれで弾みがつくといいですよね」(松島副代表)。売上げもチーム成績も、ご当地名物うなぎのようにうなぎ上りといきますか。楽しみなシーズン突入となった。 (写真=レギュラークラスで優勝した総本家扇屋)
連続優勝は難しいピュアスポーツクラブFC 「連続優勝は難しいですね。毎年レベルが上がっています」。林恒宏代表は悔しさをかみ殺した。大川井淳士の2ゴールで先行していたが、この試合唯一許したリードで振り切られてしまった。昨年の優勝チーム、ライフ・ファミリア・スポーツクラブをもとに、NPO(特定非営利活動法人)団体であるピュアスポーツクラブを静岡市内に設立した。フットサルはもちろんグランドゴルフ、テニスなどスポーツを楽しむ環境作りを目指している。 今季の目標は全日本フットサル選手権県予選(10〜11月)だ。昨年は県予選リーグまで進んだが、2強で争う代表決戦へは進めなかった。林代表は「今年はその上を。できれば県代表になって全国に名乗りを上げたい」と決意を語った。
球’sJFC Vゴール頂点◆ジュニアクラス決勝 球’sJFC 4−3 安倍口サッカースポーツ少年団球’sJFCとは「ボールを使って楽む」(石神恒行代表)ことから命名したそう。そのチーム名の通り、ボール扱いを楽しみゴールを量産した。予選リーグ2試合ではなんと18―0、7―0の圧勝。25得点はもちろん予選最多得点だ。 準決勝、決勝は一転して接戦。いずれも延長Vゴール決着という勝負強さを発揮した。 決勝も前半は楽勝ペースだった。石神幸征君、上田有輝君、前田洋平君と立て続けにゴールを決めた。ボールキープ、素早いパス回しなどあらゆるプレーで対戦相手の安倍口を上回っていた。 ところが前半も終盤、安倍口のGKが接触プレーで退場してからリズムが変わった。経験の少ないフィールドプレーヤーに交代したが、その途端にまさかの3連続失点。延長の末、上田君のVゴールで振り切った。 試合後、石神代表が「相手も必死に守った。こちらもちょっと油断した。フットサルはリズムのスポーツ。流れが変わって心配だった」と打ち明けてくれた。MVPに輝いた石神君も「前半の3点でイケると思った。向こうの必死さに負けてしまった」と言う。 5年生だけで戦い、昨年は予選リーグで敗退。今年はそのメンバーがそろって参加しただけに、意気込みも違った。静岡市内では唯一ともいえるフットサル専門のチームで、練習量もサッカースポーツ少年団を上回る。楽勝ペースから一転して思わぬ苦戦。この教訓を胸に、来年1月の全日本バーモントカップ静岡市予選を目指す。
(写真=Vゴールでジュニアクラス優勝を飾った球’sJFC)
延長力尽く安倍口サッカースポーツ少年団 終了間際、それまで負傷退場していたGK鎌田伸也君が復帰すると同時に片山勇佑君が同点ゴール。延長に持ち込んだが力尽きた。鎌田君に交代し、急きょゴールマウスを守った石割慶君を全員で支えた。石割文英副代表も「後半の3得点は自信になりました。技術的には押されていたけど、ガムシャラになればカバーできるんですね」と目を細めていた。
マリーニョ氏大張り切りフットサル元日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏(47)が、ジュニアクリニック講師で大張り切りだった。大会参加のジュニアチーム相手に、自らも茶目っ気たっぷりにお手本プレーを見せた(=写真)。マリーニュ氏とボールを競り合った高橋伸悟君(服織サッカースポーツ少年団)は「大人とプレーする機会なんてめったにないので、楽しかった。チームは予選で負けちゃったのでいい経験だった」とニコニコ。マリーニョ氏は、Jの前身である日本リーグ時代にフジタ工業(現湘南)、日産自動車(現横浜)で司令塔として活躍。引退後もサッカー解説やフォトサル指導者として日本サッカー界に貢献してきた。
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