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 札 幌 大 会 
 今年で3回目を迎える「キリンフットサルフェスティバル2002」札幌大会が3日、全国9会場のトップを切って札幌コミュニティドーム(つどーむ)で開催された。小学生の部、一般の部ともに16チームが出場。小学生の部は、予選、決勝トーナメントを通して接戦をものにしたあいの里FCが初優勝を飾った。一般の部は、空知クラブがKUMAJIRUとの決勝を4−2で制し、こちらも初の栄冠を手にした。


あいの里FC 初の栄冠決めた

<小学生の部・決勝>
あいの里FC 4−0 北白石サッカー少年団

あいの里FC
カップを掲げる菊地主将ら、あいの里FCの選手たちは喜びを爆発させた
 試合開始早々から、あいの里FCが攻めまくった。勢いを付けたのは石田尚也(札幌拓北小6年)だ。前半2分に先制ゴールを決め、その3分後に追加点をたたき込む。後半3分、3点目を奪い、ハットトリックを達成した。その後も1点を追加し、北白石サッカー少年団をまったく寄せ付けない。試合終了のホイッスルの瞬間、登録10選手は会心の笑みを浮かべた。

 決勝までの道のりは険しかった。予選リーグ3試合は、1点差勝ちが2試合と引き分けが1試合。準決勝はPK勝ちと辛勝が続きで、手代木治コーチ(42)は「緊張で硬くなるのが欠点。最後にいつもの力を発揮してくれました」と振り返った。週2回の練習、週末の練習試合に加え、火〜金曜日には30分間の早朝練習もこなしてきた。練習で培った豊富な運動量と培った経験が勝利を呼び込んだ。

 この日復帰した菊地遼磨主将(道教大札幌付小6年)の存在も大きかった。昨年10月、左ひざ半月板を損傷、手術、治療のため3度、入退院を繰り返した。2月初旬に練習を再開したばかりだったが、チームには不可欠な選手。足達大樹(札幌鴻城小6年)は「いるといないとで雰囲気が違う」と言い、岡村翔太(札幌あいの里西小6年)は「皆が明るくなるんです」と話した。周囲の信頼厚い大黒柱は、今大会のMVPに選ばれた。

 小学生最後の試合で頂点に立ったあいの里FC。菊地主将は「決勝までつらかったので、勝ててうれしい」とチームの気持ちを代弁した。

◆決勝4失点で準優勝に終わった北白石サッカースポーツ少年団は、準決勝までは失点ゼロ。PK戦にもつれた準決勝は、GK井上直也(北白石小6年)がファインセーブでゴールを死守するなど勢いはあったが、最後に力つきた。石井貴明主将(同小6年)は「(決勝は)疲れでパスミスが多かった」と肩を落とした。


空知クラブ 接戦ものにした

 <一般の部・決勝> 空知クラブ 4−2 KUMAJIRU
空知クラブ
空知クラブは堅い守備でKUMAJIRUのシュートを阻止する
 北空知地区社会人リーグ1部で優勝経験のある古豪、空知クラブが一般の部を制した。

 予選リーグは3試合で23得点2失点と、出場16チームで最多得点、最少失点。決勝トーナメントもヤルキーズとの準決勝は、3−1と危なげなく突破した。KUMAJIRUとの決勝は前半1−2とリードされる苦しい展開だったが、工藤泰正監督(29)は「フットサルの2点差は何とかなると思っていた。持ち味の攻守の早い切り替えもできていたし」と望みは捨てなかった。「ビールは(優勝チーム分の)4箱持って帰ろう」と声を掛け合い逆転したが、試合後は「実力的には正直言って向こうが上でしたね」と素直に優勝を喜んだ。

空知クラブ
一般の部で優勝した空知クラブ
 フットサルは、夏場のサッカーの練習として始めた。昨年からは大会出場も増え、1月の大会でも準優勝を飾っていた。これでつどーむでの試合は15戦14勝となった。「相性の良さがこの大会でさらに増した気がします。来年もここで開催してもらって、またビールを持って帰りたい」と賞品を手に笑顔で会場を後にした。

◆一般の部決勝で敗れたKUMAJIRUの前馬(まえば)直樹代表(23) 交代選手が1人だったので、最後はバテてしまった。ちょっと油断してたかもしれません。


マリーニョ氏「子供達が一生懸命なのがいい」

フットサルクリニック
マリーニョ氏は参加者の頭を押さえてボールをキープする
 昼休みを利用し、小学生の部出場チームを対象にしたフットサルクリニックが開催された。講師は元フットサル日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏(47)で、ミニゲーム形式で基本を伝授した。

 マリーニョ氏はクリニックの冒頭で「味方へのパスは取りやすく」「パスを出す方向を読めないように隠す」の2点を強調した。実戦では言葉通りのトリッキーなフェイントを披露。ちびっ子たちは「あんなフェイントは初めて見た」と驚きの声をあげていた。

 子どもたちと心地よい汗を流したマリーニョ氏は「昨年に比べて選手が賢くなった。子供は、大人が相手だから勝てないと分かっていても一生懸命やるところが素晴らしい。僕も口では面白おかしく言うけど、プレーはまじめにやる。学んだことを今後、少しでも生かしてくれたら」と話していた。

◆アデマール・ペレイラ・マリーニョ
 1954年3月23日、ブラジル・ミナスジェライス州出身。72年クルゼイロとプロ契約、75年に来日して札幌大に入学。76年から4年間フジタ工業(現湘南)に在籍し、日本リーグ、天皇杯の優勝に貢献。82年から5年間は日産自動車(現横浜)で活躍した。96年フットサル日本代表チームのコーチ、監督に就任した。

裾野の広がりが形になりうれしい

▽キリンビール・伊藤北海道地区本部長
キリンビール伊藤栄俊北海道地区本部長  大会を主催するキリンビールの伊藤栄俊(えいしゅん)北海道地区本部長(53=写真)は、開会式で「札幌大会の代表として、全員ケガのないようにがんばってください」と出場チームにエールを贈った。小学生、一般の部ともに16の出場枠に小学生の部95、一般の部154チームの申し込みが集まる人気ぶりに「サッカー人口の裾野拡大を図りたいとの思いが、形になりつつある。大変うれしい」と目を細めた。

 キリンビールは95年にサッカー日本代表の公式スポンサーとなり、98年からはキリンビバレッジ、キリン・シーグラムも加わり、グループとして支援を続けている。本大会はキリングループ3社による「キリンワールドチャレンジ2002」の一環。本大会は「強い日本代表を作るためのサポート」を目的に5回の歴史を刻み、札幌大会は今年で3回目の開催となる。伊藤本部長は「ワールドカップは、当社が国内で販売をしているバドワイザーが公式スポンサー。これからも多方面でサッカーを応援していきたい」と今後の抱負を語った。


 − 大会概要 −
〈主催〉キリンビール株式会社北海道地区本部
〈共催〉日本フットサル連盟
〈主管〉北海道フットサル連盟
〈後援〉財団法人日本サッカー協会、財団法人北海道サッカー協会
〈協賛〉北海道キリンビバレッジ株式会社、キリン・シーグラム株式会社
〈協力〉アディダス ジャパン株式会社



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