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 静 岡 大 会 
 W杯の国内開催都市を巡る「キリンフットサルフェスティバル2002静岡大会」が14日、磐田市の「磐田スポーツ交流の里ゆめりあ」で開催された。会場はサッカー日本代表がW杯直前合宿を組む「ベースキャンプ地」。天然芝のピッチで、少年の部(小学生)12と一般の部(中学生以上)24の計36チームが、代表に負けない熱い戦いを繰り広げた。一般の部はセレゾン浜松フットサルクラブが、静岡県西部リーグ連覇の実力を発揮して初優勝。少年の部は、地元の向陽FCが制した。


ハイレベルの激闘制す

 <一般の部・決勝>
セレゾン浜松フットサルクラブ 3−2 
TAHARA FC/ピッチコーポレーション
セレゾン浜松フットサルクラブ
優勝したセレゾン浜松フットサルクラブ
 一般の部決勝は、昨年の県フットサル西部リーグ1位のセレゾン浜松と、3位TAHARA.FCとの、実力派同士の息詰まる戦いとなった。前後半14分間を終え1−1。10分間の延長も、最後まで優勝の行方が分からない激闘だった。

 フットサルの魅力である、激しい攻守の切り替えと多彩な攻めが、観客を魅了した。GKが相手ゴール前にハイボールを入れ、一気に得点を狙うかと思えば、短いパス交換やワン・ツーを多用して、敵陣へ切り込んでいく。ロングレンジからのシュートに、GKが好反応を見せるなど、「王国・静岡」のレベルの高さを十分見せつけた。

 最後は、セレゾン浜松の決定力が勝った。延長前半2分、フェレイラ・エリオ(36)の折返しを、内田哲兵(26)が鋭く振り抜いて2点目をゲット。さらに前半終了間際には、先制点をあげた泰沢(たいざわ)秀幸(22)が、GKの脇を抜いて3点目を挙げた。TAHARA.FCも粘りを見せ延長後半2分に1点を返したが、セレゾンは、GKカニゴ・ウリセス(34)を中心とした堅い守備で逃げ切った。

セレゾン浜松フットサルクラブ
一般の部決勝では「王国静岡」にふさわしいハイレベルの戦いが繰り広げられた
 チームは西部リーグを00年、01年と連覇。この日欠場の代表者・鈴木将方(33)は、J1磐田で中山雅史らとツートップを組んでいた元Jリーガー。泰沢、石野竜二(23)は磐田に、内田はJ2甲府に在籍していた経歴を持つ。

 そんなV候補ですら油断できない、ハイレベルな戦いが予選リーグから続いた。前年準優勝のピュアスポーツクラブFCは、予選1勝1分けながら総得点で届かずに敗退。前年優勝で西部リーグ2位の総本屋扇屋/エマーソンFCも、準決勝で延長の末、敗れた。

 「優勝できて良かったです」と、この日4得点でMVPのセレゾン浜松・泰沢は、ホッとした表情で話した。来月から始まる、今季の西部リーグ3連覇に向けて、弾みがついた優勝となった。

すがすがしい表情

 準優勝のTAHARA.FC/ピッチコーポレーションは、フットサル日本代表GKの川原永光(ひさみつ=23)を中心に、ブラジルの元プロであるシュービオ(30)らの高い個人技で決勝まで勝ち進んだ。この日は、もう一人の日本代表、和泉秀実(28)を欠く布陣だったが、素早いパスまわしと、ピッチを十分に使ったダイナミックなプレーを随所に見せた。チーム代表の河合高宏(27)は、「決勝は勝ちたかったけど、いい一日を過ごせました」とすがすがしい表情だった。

みんなでつかんだ勝利

 <少年の部・決勝>
向陽FC 2−0 藤枝明誠スポーツクラブ

向陽FC
少年の部優勝の向陽FC
 少年の部は、会場の「ゆめりあ」周辺にある、大藤小、岩田小、向笠小の3つの小学校で構成する向陽FCが、「地元」での大会を見事優勝で飾った。

 準決勝で、やはり地元の磐田市選抜メンバーを揃えた鉄腕FCを、3−2の接戦で下して勢いに乗った。決勝は、日系ブラジル人の森ブルーノ(6年)が、前半4分に力強いドリブル突破で先制。後半6分には、相手GKとの1対1を冷静に決めてダメ押しした。DF鮫島祐也(同)とGK飯田真大(同)が粘り強い守備を見せ、座光寺(ざこうじ)敦(同)を中心とする中盤の争いも制しての、快勝だった。

 「基本的なプレーと、一緒に戦う仲間を大切にすることがチームの方針」と、チーム代表の望月衛氏(43)は話す。準決勝も、「相手の技術にはかなわないので、選手一丸で戦った」と振り返った。大会4試合で6得点を挙げ、MVPに輝いた森についても、「周りからの好パスが出るから、得点できる」と話した。

 「W杯イヤーに、ぜひ地元で優勝したい」との決意で臨んだ大会で、目標どおりの結果を出した向陽FC。参加10人のメンバーによる、チームワークの勝利だった。

決勝は伸び伸びと

 藤枝明誠スポーツクラブは、鈴木克哉、辰哉(6年)の双子の兄弟を中心とした中盤と、GK水間翔平(5年)の好セーブで、予選リーグ、準決勝と接戦を制して勝ち上がった。「ファイトあるプレーで、一戦一戦ゴールをたくさん狙う」という目標で、決勝の前にはチーム代表の島克之氏(38)らが、「楽しんでプレーして欲しい」と掛けた言葉通り、伸び伸びとした試合ぶりを見せていた。

W杯見てうまくなれ

フットサル
 会場では試合以外にもさまざまなイベントが催され、大会を盛り上げた。元フットサル日本代表監督のアデマール・マリーニョ氏(48)による、恒例の「フットサルクリニック」や、ホームページ上で運営している「キリンビール大学サッカー部顧問」で、元日本代表DFの加藤久氏(46)による、お父さん、お母さんのための「青空ゼミ」が開かれた。
 マリーニョ氏は、クリニックで少年の部参加者たちに囲まれ、「うまくなるために、良い試合をたくさん見ることが大事。今度、日本でW杯という最高の大会が開かれます。みなさんはその素晴らしい試合をたくさん見て下さい。そして、良いプレーを真似して、練習で失敗を恐れずトライすること。この2点を忘れずに頑張って下さい」とアドバイスを送った。続いて、少年たち相手のゲームでは、加藤氏も参加して予定時間を上まわる熱心な指導が行なわれた。
 その他に、ゴール内の8カ所の的を狙う「キックトライアル」、並べられたカラーコーンの間をドリブルするタイムで競う「ドリブルトライアル」などのアトラクションも行われた。


すそ野の広さ実感

武藤繁氏 ◆キリンビール株式会社
 静岡支社支社長・武藤繁氏(写真)の話

 キリンビールはサッカー日本代表のオフィシャルスポンサーとして、サッカーの振興に力を入れています。静岡で4回目となるこのフットサルフェスティバルですが、今回はW杯直前に日本代表のベースキャンプ地となる「磐田スポーツ交流の里ゆめりあ」という、素晴らしい会場で開催できることは、大きな喜びです。代表とともに、サッカー基地としての磐田市も応援していきたいです。今大会の参加希望は例年の4倍と、数多くの関心を寄せていただくなど、盛り上がりを見せており、「サッカーどころ静岡」のすそ野の広さを感じます。

貢献していただきたい

◆キリンビール株式会社
 浜松支店支店長の中島勉氏の話

 この素晴らしい「ゆめりあ」という会場と、それに負けない、息を飲むような素晴らしいプレーをたくさん見せていただいて、ありがたく思います。キリングループは、サッカーやフットサルを通じて、皆さんの「健康」「楽しさ」「快適さ」といったことに、これからも貢献していきたいと思っています。日本代表とともに、キリンも応援して欲しいと思います。また、どこかのフットサル会場で、お会いできることを楽しみにしています。

◆磐田スポーツ交流の里ゆめりあ
 静岡県磐田市北部に位置する総合スポーツ施設。総工費18億2000万円、工期1年10ヶ月をかけ、3月24日にオープン。105×68メートル のサッカーグラウンドと、同サイズの多目的グラウンドの2面があり、ともに天然芝で夜間照明も完備している。管理棟にはシャワー室、トレーニング室が設けられるなど充実している。ジュビロ磐田の練習場である大久保グラウンドも隣接、日本代表の宿泊施設であるリゾートホテル「葛城北の丸」(袋井市)からは、車で約30分。丘陵地帯のため、完全非公開練習など、機密保持が可能。東名高速道・磐田インターチェンジから約3分、東海道新幹線掛川駅、浜松駅からも車で約30分と、アクセスも良好だ。

 − 大会概要 −
〈主催〉キリンビール株式会社静岡支社
〈共催〉日本フットサル連盟
〈主管〉財団法人静岡サッカー協会フットサル委員会
〈後援〉財団法人日本サッカー協会、磐田市
〈協賛〉キリンビバレッジ株式会社静岡支社、キリン・シーグラム株式会社
〈協力〉アディダスジャパン株式会社


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