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ホーム > ツーリスト・トロフィー真剣勝負(マジバトル)


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 日刊スポーツ創刊60周年記念企画「ツーリスト・トロフィー(以下TT) 真剣勝負(マジバトル)」が28日夜に六本木ヴェルファーレで行われた。バイクメーカー7社が集結し、先月発売されたプレイステーション2専用バイクゲーム「TT」を使ったバーチャルレースで大バトル。ドゥカティジャパン(株)の木下弘氏(34)が大接戦のトーナメントを制した。


すべての試合が息づまる熱戦

参加者はレーシングウエアに身を包み、やる気満々
参加者はレーシングウエアに身を包み、やる気満々

 バイクメーカー7社(カジバ、スズキ、トライアンフ、ドゥカティ、ハーレーダビッドソン、ホンダ、ヤマハ)の広報担当や開発者が自社のバイクを使って優勝を目指す勝ち抜き戦。会場には各社の同僚がサポーターとして駆けつけ、フラッグを打ち振って大声援。異様な熱気に包まれた。

 昨年、自動車メーカー9社によるリアルカーレースゲーム「グランツーリスモ4」のマジバトルが行われた。今回はその2輪業界版だ。4輪優勝のトヨタ自動車に続けとばかりに各社の代表がレーシングウエアを着用して登場した。

 バトルは1対1の真剣勝負。1組目はハーレーが勝ち上がった。2組目はカジバが勝ち、準決勝進出を決めた。3組目は大接戦。ヤマハが最速ラップを叩き出しドゥカティを退けた。

 4組目はスズキと敗者の中で最もタイムがよかった「敗者復活」のドゥカティのマジバトル。この接戦を制したのはドゥカティ。そして、準決勝で再びヤマハと激突。雪辱を果たして決勝に進出した。準決勝のもう一方はカジバがハーレーを制して、決勝に駒を進めた。

最終コーナーで奇跡

白熱した決勝戦。参加者のまなざしも真剣(マジ)だ
白熱した決勝戦。参加者のまなざしも真剣(マジ)だ

 決勝は「イタリアダービー」。レースは白熱の展開となった。逃げるカジバ、ぴったりマークして追うドゥカティ。女性応援団の黄色い声援が飛び交う。本物のレース場同様に会場は盛り上がる。そして、最終コーナーでの大逆転劇。奇跡のドゥカティの勝利だ。

 「栄冠は会社のみんなと分かち合いたい」とドゥカティの木下氏。昔はバイクよりもアーケードゲームに凝っていたという強者だ。「このゲームは実に奥が深く、よくできている。バイクとの一体感がバーチャルで楽しめるのがすごい」。

 敗退していった各ライダーも完成度の高いゲームを十分に楽しんだ様子。「次があったら絶対に負けない」と口々に語っていた。また、2輪専門誌やゲーム雑誌、一般誌の編集者、バイク用品メーカーらによる「エキシビションレース」も行われ、こちらも白熱した戦いとなった。

 同ゲームディレクターの七沢崇聖氏(35)は、「こんなスゴいバトルが展開されるなんて想像以上。これからも多くの人がこのゲームに出会って楽しんで欲しい。現実の世界でも、もっと2輪に親しんでもらえたら最高」と総評を語った。


各チームの代表コメント

カジバ・ジャパン 杉村武彦氏(34)
「決勝では転倒だけはしないようにと気にしすぎて、攻めの走りができなかったのが敗因」
スズキ 鈴木則宏氏(36)
「自分が開発を手がけたマシンの性能を、ゲームの中で忠実に再現してもらえてうれしかった」)
トライアンフジャパン 大西洋介氏(29)
「小さな会社なので私しかゲームで走れる社員がいなかった。リアルな作りに驚いた」
ハーレーダビッドソンジャパン 井上雅矢氏(28)
「1日15分の練習が日課。交流のなかった他社の方と知り合えたのが収穫」
本田技研工業 前原英人氏(24)
「世界一の負けず嫌い、ホンダを証明したかったのに。言い訳できない」
ヤマハ発動機 北川隆氏(37)
「マシンの性能はいかんなく発揮できた。でもライダーの腕がなかった。悔しくて寝られない」

商品概要

「TT」ゲーム画面より
「TT」ゲーム画面より

 ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売中のプレイステーション2専用 リアルライディングシミュレーター「ツーリスト・トロフィー」は、バイクの本格感 を味わうことができて人気だ。リアルカーレースゲーム「グランツーリスモ」シリー ズを生み出したポリフォニー・デジタルが制作した。

 人とマシンが一体になり、全身を使って意のままにマシンを操るというバイクなら ではの魅力を、シンプルな操作で誰でも体感できるようにしたのが特徴だ。

 遊びのモードもたくさんある。基本操作からレーシングテクニックまでを学ぶライ センススクールがあり、好成績を残すと本格的レーシングギアなど新アイテムを獲得 することができる。

 国内外バイクメーカーの実在車種を多数収録し、各バイクの性能と特徴を忠実に再 現していることから今回のイベントが実現した。価格は6090円。


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