── 子供のころから、収集の魅力にとつりつかれ続けているやくみつるさん(47)。今ハマっているものは?
- 今、一番はまっているコレクションを手にするやく氏
版権の問題などもあって、なかなか世には出せないんですが、「雑誌の表紙サインシリーズ」は一番気合が入ってます。雑誌の表紙になっている人にサインをもらうんです。色紙じゃなくて、表紙にもらうのが価値があるんです。だから雑誌は読む読まないにかかわらず、毎週何冊も買うんです。いつどこでチャンスがあるか分からないから。
── どういったところでもらえるんですか?
テレビ番組に出演するときは、事前に共演者はだれかを局の人に聞いておくんです。とは言っても、チャンスは少ないので、まだそんなに多くはないですが、1000近くはいったかな。自分で集めるだけでなく、テレビ局のディレクターさんにもらってもらうこともありますよ。ちゃんと返信用の封筒には切手を貼ってお願いしますけどね。(笑い)
── 今後興味があるものは?
「三猿」ですね。日本の「見ざる、言わざる、聞かざる」です。韓国は「せざる」と股を押さえた猿を加えた四猿、あとルアンダでは猿じゃなくてゴリラがあった。これは世界的にあるかもしれないと。今後エジプト、スマトラ、メキシコなどに行く予定があるので、探してきますよ。スマトラにはてんぐ猿、メキシコにはヒヒの三猿があるかも。
── 漫画家、テレビのコメンテーターなど多忙なやくさんにとって、収集に費やす時間はどうやってつくっているんですか?
本業の漫画の方を3分の1にしちゃったんです。(笑い)40歳で還暦祝いをして「これからろう居モードに入る」って宣言したんです。そこまでしても続けたいのが収集なんです。
── やくさんと同世代のおじさんたちにエールを
もっと趣味に没頭して、老け込んじゃえと言いたい。ここまで人生あっという間だったじゃない。そう考えるとすぐに60、70歳になっちゃうよ。時間がない、お金がないで逃げちゃダメ。「なんかないかな~」と思いながら周りを見ていると、何かに出会うかもしれない。そうすれば日々、楽しく過ごせますよ。
収集家やくみつるさんが、通信販売のWEBサイト「夢隊WEB」で販売しているアイデア商品を実際に体験してみた。
- 懐かしい漫画を読むやく氏
おじさんたちが昔をなつかしむ昭和の名作マンガが帰ってきた。「チャンピオン太」「キック魂」「甲子園の土」「挑戦者AAA」「0戦はやと」「0戦あらし」と1960年テレビアニメ代に大人気だった名作がそろっている。
「こういうのCSでも再放送してくれないからなあ。貴重ですよね。昔はマンガを読んでなかった。テレビアニメは見てたけど。「0戦はやと」のこのサブキャラ久々に見ましたよ。あー懐かしい」。
- 制帽をかぶって気分は車掌さん?
厚手の布の質感、ピシッと決まったおなじみの形。そうこの帽子は駅員さんがかぶっているあの制帽を忠実にミニチュア化した。阪急電鉄から許諾を得て本物の制帽から型取ったという、マニア垂涎のレアもの。ちなみに助役タイプと一般タイプの2種類があります。
「インテリアとしてもいいですね。しっかりした作り。貯金箱は何でもありだから、サイドボードの上に置いても違和感がなさそう。うちにも貯金箱たくさんあるんですよ。めずらしいものがあると、つい買っちゃうんですよね」
- ピューっと出てくる水にやく氏も思わず笑顔
お酒の席でのフットした気まずい瞬間を救ってくれるおもしろアイテム。火を消すためという建前で、女性陣に試させたくなる灰皿セット。一度使えば、笑いの渦を巻き起こすこと間違いなし。
(水を実際に出してみて)「うわ~、なるほどぉ。しかしよくできてるなあ。こ れ、結構オシャレかもしれないですよ。自分はタバコは吸わないんですけど、こ ういうモノはあったら話のネタになりますね」