仁川アジア大会に出場する陸上の男女短距離選手ら第1陣が23日早朝、羽田空港を出発した。陸上は27日から競技が始まる。

 アジア最速男の期待がかかる男子短距離の山県亮太(22=慶大4年)は、14日の早慶対抗戦の男子100メートルを10秒25の(追い風0・2メートル)で制するなど、今季のピークと据えたアジア大会に向け順調に仕上げてきた。「ここ1週間も、細かい技術練習はやっていませんが、追い込んできました。残りの日数で仕上げます」と力強く語った。

 10秒01の自己ベストを持つ桐生祥秀(東洋大1年)は故障のため欠場。9秒台の期待も山県にかかるが「こだわりを持たず、最後まで落ち着いたレースをしたいですね。順位、タイムとも後についてくれば」と、自分を信じて仁川を駆け抜ける。