仁川アジア大会に出場する陸上の男女短距離選手ら第1陣が23日早朝、羽田空港を出発した。陸上は27日から競技が始まる。

 2大会連続で100メートルと200メートルの2冠を目指す女子短距離の福島千里(26=北海道ハイテクAC)は、上り調子で今大会に臨む。春先は右足種子骨の疲労骨折で、世界リレー大会欠場など出遅れた。だが、6月上旬の日本選手権で4年連続の短距離2冠を果たし、7月下旬には今季日本最高の11秒43をマーク。8月下旬の国別対抗戦「デカネーション」(フランス)でも、11秒62ながら収穫を得た。

 今大会は男子競歩の鈴木雄介(富士通)とともに、選手団の主将を務める。「ベストの状態で臨めそうですが、それ(主将)は、あまり意識しないように」と話しながら「私が一番、走る本数が多いので」と、順当なら女子400メートルリレーを含め、7本の力走でチームをけん引するつもりだ。