<アジア大会:陸上>◇第9日◇27日◇韓国・仁川

 男子100メートル予選に、日本選手として16年ぶり3人目の金メダルが期待される山県亮太(慶大4年)が出場。10秒21(向かい風0・1メートル)の第1組1着で、28日の準決勝に進んだ。

 昨年のモスクワ世界選手権で、日本記録に並ぶ10秒00を出した中国の張培萌が左隣を走ったが「力むこともなかった。力んでダメになったレースと、気負わずうまくいったレースを思い出して、やってきた」と話しように、メンタルコントロールも万全だった。

 唯一の誤算?

 は、レース直前に日本記録保持者の伊東浩司・短距離部長に「楽して1台!」と、10秒1台を期待されて送り出されたが、その1台には届かなかった。その点は「不安ですね」と冗談っぽく笑って話した。