<アジア大会:陸上>◇第10日◇28日◇韓国・仁川

 男子400メートル決勝で、メダルが期待された前回大会銀メダリストの金丸祐三(27=大塚製薬)は、猛追及ばず46秒04で4位に終わった。

 銅メダルの3位の選手とは0秒12差だったが、レース後は頭の整理がつかない様子で、やや放心状態のまま口を開いた。「今の自分は出来ると思っていた。この現実はショック。自分の走りが出来なかった理由が、浮かばない。負けた事実を糧にしないと来シーズン、もっと悲惨なことが起きるような気がする」。

 また加藤修也(19=早大1年)は、金丸に続き46秒13で5位。前半で遅れ、最後のホームストレートで猛追する展開に「体力が残ってしまった感じ」と、ペース配分に若干の狂いがあったことを自覚。今年の世界ジュニア銀メダリストは「タイム的に、もっと行けたかも。前の選手が、どれぐらいで走っているか分からなかった」と、もどかしそうだった。