<アジア大会:陸上>◇第13日◇1日◇韓国・仁川

 競歩の男子50キロで、日本の谷井孝行(31=自衛隊)が3時間40分19秒で金メダルを獲得した。今大会の日本陸上陣第1号の金メダルとなった。

 この種目でのメダル獲得は、前回10年大会の森岡紘一朗に続き、8人目。20キロも含め男女通じて、競歩ではアジア大会初の金メダリストになった。また五輪、世界選手権など主要国際大会を通じても、金メダル第1号となった。

 36キロ過ぎで、それまでマッチレースを演じていた、同じ自衛隊の山崎勇喜(30)を突き放し、あとは独歩状態。金メダルは間違いなく、その山崎が持つ日本記録(3時間40分12秒)の5年ぶり更新も期待されたが、7秒届かなかった。それでも自己ベスト更新での金メダルに「金メダルの名誉を、うれしく思います。しっかり狙って取れました」と重責を果たした満足感に浸っていた。