レスリング男子フリースタイル日本代表が16日、ジャカルタ・アジア大会出場のため、成田空港からインドネシアに向けて出発した。57キロ級代表で昨年の世界選手権王者、高橋侑希(24=ALSOK)は、メダル量産へチームに勢いを付ける。競技は19日から始まり、先陣を切るのが軽量級。今大会、主将も務める高橋は「もうやるだけ。軽量級が勝たないと勢いがつかない。世界チャンピオンということもあるし、いい雰囲気を作っていきたい」と自覚を持って挑む。

 同階級には、3月のアジア選手権を制した北朝鮮選手や、昨年の世界選手権でも辛勝だったライバルのベクバヤル・エルデネバト(モンゴル)など強敵がそろう。世界王者といえども油断はできない。「緊張もしていないし、いいコンディションで臨める。世界選手権につなげたい。早く試合がしたい」と気持ちを高めていた。