レスリング男女の日本代表が17日、ジャカルタ・アジア大会に向けて成田空港からインドネシアへ出発した。

 62キロ級でリオ五輪63キロ級の金メダリスト、川井梨紗子(23=キリンビバレッジ)は、勝負にこだわる。日本代表の公式ウエアで空港に現れるとぶれぬ目標を掲げた。「日本代表として行くので結果が求められる。結果、第一で内容がついてくればいい」と早朝の空港に女王の貫禄を漂わせた。

 6月の全日本選抜、今回のアジア大会、10月には世界選手権(ハンガリー)と大会が続くとはいえ、7月下旬には山梨学院大に出稽古に行き男子と練習するなど順調に調整を重ねてきた。「ケガもなくいつも通りに調整ができている。男子とやって同じ事でも考え方の違いとかに気づかされた」と成果を口にする。

 練習する志学館大は、栄和人前監督の後任を置かず、選手主体のチームを掲げ、再スタートを切った。「みんなでやっている。内容は充実しています」と話した。

 先輩で五輪4連覇中の伊調馨(ALSOK)が、10月の全日本女子オープンへ出場する意向を示した。かつて同じ階級でその背中を追い続けていたが、伊調は53キロで出場する予定だ。「もし自分の階級にきても、五輪に出るために勝ちたいだけ。だれが出てきても同じ気持ちです。(20年東京)五輪には妹の友香子(志学館大)と出るのが目標なので、2人のベストを考えていきたい」と力を込めた。