五輪3大会連続出場中の松田知幸(42=神奈川県警)が「パレンバン日本勢第1号」の銀メダルを獲得した。

 朝の予選上位8人が臨んだ昼前の決勝で、序盤からトップをキープ。最下位が1人ずつが脱落していき、16歳のインド選手と一騎打ちになった23発目が8・9点(満点は10・9点)とミスになり「心と体の一体感が取りづらくなってきて、それでも我慢して10点を刻んできている状態だった。これが射撃。射撃の奥深さを教えてもらった」と悔しさをにじませながらも、納得した表情。最終24発目で10・3点と盛り返したものの、合計239・7点で、トップにわずか1点届かなかった。

 会場は今大会で中心となっているジャカルタから飛行機で約1時間。スマトラ島の南に位置するパレンバンで、女子サッカーやテニス、スポーツクライミングなども行われる。そこの日本勢メダル第1号となり「すごくうれしいです。2日前に(4位だった混合エアピストル決勝で)決めていたはずだったのに、遅くなりました」。女子の佐藤と組んだ同種目では一時、弾が出ない銃のトラブルに見舞われて集中を乱し、脱落。それだけに男子の第一人者は、ホッとした様子だった。