2020年東京五輪でのメダル獲得に向けた強化の一環として、マラソンで日本新記録を樹立した選手に日本実業団陸上連合が1億円のボーナスを支給する方針を固めたことが13日、関係者への取材で分かった。18日に東京都内で開く理事会で決め、3月末に詳細を発表する。

 男子の日本記録は高岡寿成が02年に出した2時間6分16秒が更新されず、女子も野口みずき(シスメックス)が05年にマークした2時間19分12秒が残っている。東京五輪でのメダル獲得には記録的に停滞した状況から抜け出すことが欠かせないとして破格のボーナスを設定することになった。

 実業団の所属選手に限らず、8月の世界選手権(北京)以降に記録を出したランナーを対象とする見通し。指導者やチームにも5000万円を支給することも検討している。