住友電工陸上部監督に就任する渡辺康幸氏(41)が19日、都内で会見した。

 今季限りで早大競争部駅伝監督を退任し、4月1日付で入社する同氏は「箱根で育てられ、箱根に守られてきた」と選手、監督として優勝を経験した箱根駅伝に感謝しながらも「今度はマラソンで五輪に出る選手を育てたい」と話した。

 20年東京五輪に向け「マラソンで金メダルという声を聞くが、今の状態ではほぼ不可能」と断言。「何十年も前から練習方法は変わらない。パターンも少なすぎる」と練習方法から変えていくことを口にした。重視するのはマラソンで、駅伝は「オプション」と言い切った。「トラック練習でスピードのある選手を育てたい。日本人でも2時間5分台は可能だと思う」と5年後を見据えて話していた。