女子やり投げ決勝で新星、北口榛花(旭川東高3年)が、54メートル44で5位入賞を果たした。

 1投目に54メートルを投げ4位につけたが、その後は5投目に44センチ伸ばすのが精いっぱいだった。それでも、昨年10位から大きく順位を上げ「調子が良かったので記録を狙っていたが…。でも、6投全部を投げるのが目標だったので、それはクリアできたので良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 今年、日本陸連から20年東京五輪での活躍を期待される「ダイヤモンドアスリート」に認定された。3月にはフィンランドに派遣され技を磨いた。競技を始めてまだ3年目。めきめきと力をつけ、5月のセイコーゴールデンGP川崎では自己最高の55メートル99まで記録を伸ばした。それでも「大学生、社会人にはまだ遠い。通用するように筋力アップしていきたい」と気持ちを引き締める。

 今後は7月の世界ユース選手権(コロンビア)、高校総体(和歌山)に出場する。「今年中に高校新記録(57メートル31)を出したい。東京五輪は出場するだけでは許されない。入賞、優勝できるように努力していきたい」と大きな夢を胸に原石は世界を見つめている。